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CINEMAレビュー

『ゲティ家の身代金』

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世界一の大富豪でありながらケチなジャン・ポール・ゲティは孫のために身代金を払うのか?

ある日、総資産1.4兆円の大富豪ゲティの孫が何者かに誘拐される。孫の身柄と引き換えに要求された身代金額はなんと50億円!しかしゲティにとっては大した額ではなく、当然、子孫の命を守るためにお金を振り込むと思われたが、なんと彼は要求を断固拒否。息子をどうしても救いたい母親が、ゲティ家と誘拐犯の両方と闘うことになり、壮絶な交渉劇が始まる。

 

全世界に激震が走ったゲティ家の誘拐事件の映画化を手掛けるのは、これまでにも戦う女性を描いてきたリドリー・スコット。本作も例外に漏れることなく、まさに戦う女性を描いた映画。息子を救いたいという想いから、粘り強い交渉を行い、巨大な敵と戦う母親。母は強しです!本作を観て、“ふがいない男どもは見習えよ”と思ってしまいました。

 

世界一の大富豪ともなれば、常日頃からお金を狙う敵に付きまとわれる恐怖と戦わないとけいけない。自分を裏切らないのは、骨董品や美術品といった「モノ」だけと考えてしまったゲティに対して、哀れすら覚えてしまいます。お金だけがあっても幸せにはなれないのですね。ある意味彼はずっと孤独に囚われていたのかもしれません。

 


『ゲティ家の身代金』

本年度アカデミー賞(助演男優賞)、ゴールデン・グローブ賞(監督賞、主演女優賞、助演男優賞)、
英国アカデミー賞(助演男優賞)ノミネート!!1973年に世界を震撼させたゲティ三世誘拐事件を
巨匠リドリー・スコットが映画化した、華麗で異常な傑作サスペンス。

全米公開直前に起きたジャン・ポール・ゲティ役ケヴィン・スペイシー降板劇から数週間で再撮影し、
賞レースに食い込む奇跡の大逆転劇も話題!!

 

原作:ジョン・ピアースン「ゲティ家の身代金」(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)
監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・スカルパ
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ティモシー・ハットン、
ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグ

配給:KADOKAWA

 

2018年5月25日(金)TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー

 

■公式サイト
http://getty-ransom.jp/

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