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ミュージックインタビュー

『FUNKIST』インタビュー

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等身大で暖かみのある音楽を奏でるFUNKIST2000年結成から16年。国境もジャンルも超えたその音楽と人柄に魅了される人も多い。今回は2年半ぶりの対マンツアーに先駆け発売されたシングル「BEAT of LIFE」のお話から、音楽や平和に対する想いをVo.染谷西郷さんに存分に伺ってきました!

 

 

タイトル曲である「BEAT of LIFE」は「胸叩く心臓」、「命を使え」という力強いフレーズが印象的ですね。

 

染谷:沖縄で有名な天描画家である大城さんから、画集のテーマ曲を一緒に作らないかとお話をもらって作ることになった曲で。大城さんは命のことをテーマに絵を描かれることが多いので、そこから生まれた歌詞ですね。壁にぶつかったり、つまずいたり、もう駄目だって諦めたり、死にたくなるようなことが誰にだってある。でも、そういう時でさえ心臓は「まだいけるぞ」って胸を叩いてる。それってすごいことだなって。気持ちはどんなに諦めていても心臓は諦めない、それが体の中心にあって必死に叩いてる。簡単に裏切ってはいけないなって思います。

 

歌詞もそうですが、メロディはスパニッシュロックで情熱的ですよね。そのルーツは?

 

染谷:僕の父親がフラメンコギタリストで、Gt.宮田の父親がフラメンコダンサー。お互いの父親が、俺らが生まれる前にスペインで修行していた仲間。だから生まれた時から家にフラメンコの存在があったんです。去年のツアーでスペインを訪れ、フラメンコみたりライブやったりしてスペインを体感した後、Ba.のnaotoがこういうのやろうよってフレーズを弾いてくれて。今まではフラメンコっていう偏ったジャンルの中で、一部の人にしかなかなか理解してもらえないからバンドとしてやるのはなっていう感じだったし、僕と宮田のなかでは敢えて遠ざけてた部分だったんですよ。でもメンバーでスペインを体感できた今だから、みんながキャッチしやすいものって言うのだけじゃなくて、世界中で俺らにしかできない音楽を作ってみようかってこの曲ができました。

 

オリジナルメンバーお二人のルーツがスペインなんですね!

 

染谷:子供のころ、よく家にスペイン人がいっぱい来てた。フラメンコを踊ったり歌ったりするのね。それがすごい嫌で(笑)。大人になって、フラメンコの巨匠であるパコデルシアの日本公演に行った時、父親が楽屋に行こうって言い出したの (笑)。子供の前で見栄はっちゃってって思ったんだけど、ほんとに知り合いで(笑)!昔一緒に修行してた仲間らしくて。そしたらさっき舞台出てたベーシストとか沢山きたんだよね。素晴らしいステージだったしサインもらおうって思ってたらいきなり、「お前西郷か!」って。実は、昔うちで騒いでたスペイン人、パコデルシアのバンドメンバーだったんだよね(笑)!日本公演のたびに家に遊びに来てた。だから、幼少期からフラメンコのパッションはあったと思う。。

 

すごい環境で育ったんですね!2曲目の「DIAMOND」には、どんなメッセージが? 

 

染谷:バンドや人生って、やっていく中で全てが順調ではない。時には、あの人はあれを持ってるけど自分は持ってないとか羨ましがったり。そういう満たされないことはいっぱいあるけど、本当に大切なものって、かけがえのない人と過ごす時間だったりする。そういう当たり前の幸せを忘れて、足りないものを探してしまうクセが人間にはある。この曲はその考えを壊したかった。空ばかり見上げて「あれほしい、これほしい」って言うけれど、すでに足元に大切なものはいっぱいあるんだぜって。

 

最後の部分の、「かざした手の中にDiamond」は何をイメージしてますか?

 

染谷:この曲は世界で一番過酷な「アタカマ砂漠マラソン」日本代表チームの応援歌となっていて。世界で一番星が綺麗な場所なんだって。一週間分の荷物を背負って走って、その星が綺麗な場所で、日本のみんなが書いてくれた寄せ書きを広げて、チームのみんなと星を見上げるのが夢なんだって。「なんで走るの?」とか「それ意味あるの?」とか思うかもしれないけれど、走った人にしか分からない意味があると思う。最後の歌詞はこうちゃん(日本代表のリーダー)が星空を見上げて手をかざして、その指の隙間から、星がぶわーって瞬いてる瞬間が見えるんだろうなって、書き加えた部分です。

 

「No more change the world」は耳元で歌っているような臨場感と、歌いかけるような優しさがありますね。世界よ変わらないでという穏やかな訴えかけ。

 

染谷:僕らの根底には音楽で世界を変えてやるっていう思いがある。いままでずっと世界中ツアーして、裕福じゃないエリアで子供たちの前でライブしたりもしてる。僕自身、アパルトヘイトのある国の生まれだった。だから子供が傷ついたり、弱い人たちが悲しむ世界は嫌だと思うし変えたいと思う。でもライブで、「世界を変えよう!」って叫ぶんじゃなくて、笑いあえたり、ひとつになれたりすることに意味があると思ってて。肌の色や民族の違いで争う世界でも、30分というライブの時間では色んな人が集まって笑いあえる世界が作れる。世界中でそれができたら「な、簡単に仲良くなれるだろ」って言えるなって思うんだよね。

 

音楽は世界から消えないし世界を繋げるものですよね。

 

染谷:そう、今までそうやって世界を変えたいって、音楽をずっとやってきたけれど、ふと家で、娘が膝の上で寝てて、そこでギターを弾いてる瞬間、「ああ、もうずっとこのままでいいな」って思った。そう思える大切な人との時間の中に生きててよかったなっていう実感がある。世界よ変われ』と『このまま時よ止まれ』は対極な言葉だけど円にしたら同じ意味だと感じる。『世界よ変わるな』って歌いながら、やっぱり平和を願ってるんだよね

 

ピースフルな曲ですね。FUNKISTというバンド名はどのように決まったんですか?

 

染谷:ポンポン言い合ってる中で。最後にじゃんけんで決めようってなった時、「FUNKIST」と「パンチョデムーチョ」っていう名前が残ったんです(笑)。これ負けられねえ、俺パンチョデムーチョは背負えねえっ!って思ったけど、負けて(笑)。メンバー全員で勝ったやつに土下座しました(笑)。

ほんとに響きだけ。ファンクバンドでもないしね(笑)。

 

確かに(笑)。結成に至ったのは?

 

染谷:結成は宮田と僕が6歳から幼馴染みで。今旅にでているヨシロウが2個下の後輩で、そのままバンドを組み、メンバーが変わったりして行って、今に至るっていう感じです。

 

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幼馴染みなんですね!音楽で生きていこうと思ったのはいつからですか?

 

染谷:高校3年生の時かな。当時は中3までのアパルトヘイトもあったから、自分がハーフって言えなかったんだよね。結婚も恋愛も禁止の中、父と母は南アフリカを捨ててイギリスで結婚し、日本で俺を生んだ。だから自分が生きていていいのかがすごくわからなくて。日本人になりたいけど混ざれない。自分に自信もなくって。高2の最後の進路指導で、卒業したら何になりたいって聞かれて、なんもないって答えた。先生が『なにか一つくらいあるだろう』とあまりにしつこく聞くから、「俺は正直なんで自分が生きてるのか、生まれてきて良かったのかもわからない。」ってカッとなって言ったんだ。そしたら先生が、サッカーでプロになりたいと思わないのかって。当時サッカーをやっていたからだけど、いやいや、俺一回戦負けのチームの補欠だぞって(笑)。俺には無理だって言ったら、「100%無理だって本当に言い切れるのかって?」って今度はしつこく聞いてきて。世界一練習してから諦めたらって言われた(笑)。

 

さすがに何も言えなくなりますね(笑)。

 

染谷:ぐうの音もでなくて(笑)。それから授業全部サボってサッカーの練習してたら、すぐ呼び出されて「そういうことじゃない!!」って怒られたけど(笑)。でもそこで、なんでサッカーが好きなのかわかった。フィールドに国境がないのが好きだったって気がついたんだよね。でもプロになると、勝ち負けだったり、だれよりもうまくならなきゃいけない。そうなると俺がやりたいサッカーじゃないって思った。とことんやって気づくことがあるなって実感できたし、他に何が好きかなってなって思った時に音楽だなって思って、自信はなかったけどやってみて何かに気がつけたらいいなってはじめた。そしていま20年経ちました(笑)。

 

その根底にある「国境のないフィールド」が今はライブハウスというわけですね!11月には前回の南アフリカツアーのDVDも発売しますが、ブログを読んでいつの間にかボロボロ泣いてました。音楽によって繋がる世界がすごく素敵で。

2006年に初めて行って、アフリカに行くこと自体は10回目くらいかな?ツアーのチケット一枚売れるごとに200円ずつとっておいて、子供たちに楽器を届けるツアーは今年で3回目。僕たちが行ったのは仕事を得るのが難しく、犯罪率も世界一。でも悪人が多いわけじゃないんだよね。現地のギャングは「仕事があったらいくらでも働くよ。でも働き先がほんとにないんだ」って言う。「盗まなきゃ子どもたちはお腹を空かせて死んでしまう。親だったら子供を見殺しにはできないだろ」って言われたときに、なんも言えなくて。犯罪は絶対ダメなことだけど、自分だったらって考えるとなんも言えなかった。その土地で自分に何ができるかなって考えた時に、食べ物を渡すのも大事だけど、仕事に繋がるものをギフトできたら意味があるんじゃないかなって思った。楽器を渡して、向こうで教えらられる先生も探して、毎週土曜日に教えてもらうようになった。その子達がストリートでピアノを弾いてお金を稼げるようになったら、ゼロだった可能性がイチになる。

 

未来への種を託しているんですね。すごく素敵なアイディアです。

 

染谷:これは、2010年にワールドカップがあった時に学んだんだよね。Sowetoっていう貧しい村で、みんなサッカーをやってた。ワールドカップで最初にゴール決めた選手がその村出身だったらしく、「一生懸命サッカーをしたら、悪いことしなくても生きていけるんだよ」って言うんだ。その時の目のキラキラが忘れられない。絶対サッカー選手になれるっていう希望に溢れてた。

 

純粋な目で言われたら何も言えなくなりますよね。

 

染谷:日本のほうが絶対選択しは多いし、幸せと不幸せを数字でつけるなら絶対日本のほうが幸せ。なのに、あいつら超幸せそうな顔してたんだよね。その時、眩しすぎて見えなくなることってあるんだなって思った。子供たちに楽器を渡しに行くことは、支援といえば支援だけれど、もらってるものも多くて。音楽の力を信じているからライブをやるのも意味があるし、その力をアフリカに届けてその子たちの希望になったら、自分らのモチベーションになる。一方的でなく自分たちもエネルギーをもらってるんだよね。

 

確かにボランティアと言いつつ、自分に与えられる恩恵のほうが大きいと感じることがありますよね。だからこそボランティアの定義がなかなか難しいところで。

 

染谷:そう。無償であるかどうかっていうのもね。これが日本の難しいところ。何かを支援する時に無償じゃなきゃとか、100%ボランティアじゃないと偽善的だっていう意見があるけれど、僕はそう思ってなくて。みんなが自分の生活をしながらできるギフトをしたほうが長続きすると思うから。FUNKISTのライブにきて、チケット代として預けてくれた200円。これでアフリカの子供たちを笑顔にして来るから託してほしい。その様子をDVDやブログで見て、あのライブでの200円がこの子の笑顔になったんだって感じてくれれば、その人にとって遠い国のことが近く感じられるようになるんじゃないかなって思うんだよね。そういう世界が繋がっていっていってくれたらいいな。

 

やはりライブが全て?

 

染谷:ライブが全て。音源もライブのため。目の前で何が伝えられるか、何を作れるか。毎回毎回同じものは絶対に出来ないし。なぜなら見にくる人が違うから。ライブは一緒に作るものだから。今回も26箇所全部違うライブになる。何が起こるか分からないけど全部最後はハッピーエンドになるように音楽の力を信じていきたいなと思ってます。

 

今後の目標は?

 

染谷:南アフリカや東北のツアーは続けたい。人と人の繋がりの中で自分ができることができるってすごくいいなって思う。あと、日本でもっとFUNKISTを知ってもらって、ライブにも人がもっと来てもらえるバンドになっていくことで、できることが大きくなっていくことが目標です。日本というホームで作った音楽を世界中に届けられたらいいなと思います。

 

貴重なお話ありがとうございました。音楽が作る世界は明るいと私も感じました。最後に大学生に向けてメッセージをお願いします。

 

染谷:素直に大学生、うらやましい(笑)。自分自身がその年齢の時って、すごく焦ってた。もう間に合わないっていう焦りと後悔の感情だったり、人と比較して落ち込んだり。でもバンドを続けていく中で実感したのは、本気出せば何にでもなれるよってこと。結局、プロになれるかは情熱と頑張りでカバーできる。今からでも全然遅くないし、余裕で間に合う。俺自身21歳でバンド始めたし。やりたいけれど自分には無理だと捨ててしまって、やれることの中から探そうとしたら夢が一個もなくなってしまう。だったら捨てた夢を拾い上げてやってみたらいい。と、自分にも言い聞かせています(笑)。

 

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ありがとうございました。

 

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