ガクシンFind 2016年2月1日号
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神戸市出身京都大学文学部卒関西ビューティープロフェッショナルスクール プロメイク科卒多数雑誌、TVなどで活躍中 また、京都光華女子大学短期大学、六本木ヒルズアーテリジェントスクールほか、講師・講演活動も多い。 サロンオーナー兼トップアーティストTAKUMI JUN Make-up Salon代表 メイクアップアーティスト・カメラマン内匠 淳さんたくみ じゅん「社会人ってどんな仕事をして、どんな生活をしているんだろう?」大学生の素朴な思いから生まれたこのコーナー。京都大学卒業後、京都でメイクアップサロンを開業された内匠淳さん。現在は東京南青山店と京都店を毎月行き来し、お忙しい日々を送っておられます。今回は内匠先生にメイクアップアーティストとして、経営者として、また学生時代のお話をお伺いしました。社会人お仕事インタビュー現在どのようなお仕事をされていますか?メインはサロンワークですね。ヘアメイクと撮影をしています。この仕事を起業されたきっかけは?アルバイトでパーティの司会業をしていたのですが、主宰者が実は化粧品販売目的で、それを手伝ったのをきっかけにメイクの仕事をはじめ、のちにお店という形にしました。必要に応じてサービスの形を変える間に、いつのまにかこうなった。つまり「起業しよう」と思った瞬間などないのです。かっこよく言うと、ただ好きなことに突っ込んでいったら知らぬ間に起業していた。別の言い方では、流れ流され、かな(笑)。お仕事をしている上で心がけている点は自分にとっては普通の事だったのですが、手を抜かないと言うことですね。全力でお客様一人づつ対応させていただいてるなと思います。手を抜かないと言うことは学生時代武道(柔道)をやっていたのですがその頃から身についたというか、元々そういうタイプだったみたいです。最近客観視してそう思えるようになりました。このお仕事をされていてよかったと感じる時間は?仕事中は、自分はこんなキレイさ、かっこよさも好きやなって発見の連続なのですが、それって、自分の価値観を知っていくことでもあるんですね。人に奉仕しながら、自分の価値観や考え方をわかっていける仕事ってのは、なんていうか両得感がある。僕みたいな自己愛の強い人間にはおいしいね(笑)。仕事で今までに転機になったと言える瞬間は?ある時お客様が東京のお台場でヘアメイクと撮影をしたよ、と持ってきてくださった写真を見て、これは完全に負けてるな、と。すぐにお台場まで行って、同様のサービスを受け、必死のガン見でパクりました。京都に帰ってすぐカメラやPCも揃え、夜は寝読書でカメラマンの勉強、2か月後くらいには店でのサービス化につなげたんだけど、33、4歳のころかな、われながらすごいフットワークだったと思いますね。大学時代の経験で役立っていることは?水商売のバイトで店長をやってたんですが、途中から店の経営に携わるようになって売上や給与を管理してました。接客を覚えたのも役立ってますが、任されていた部分が大きかったので「経営」の勉強になりましたね。今後の目標をお願いします。経営的にどうこうよりも、自分やスタッフが技術を向上させることに断然興味がありますかね。そして、この「技術」がややこしいんだけれど、いわゆる美容の技術だけじゃなくて、結局は半分くらい「人間力」みたいなものになる。だって、お客様が求める美を本当に理解するには、その人の価値観も相応に理解していないとダメでしょう? そんな技術と人間力を高められる職場にできればなあと最近は思ってます。大学生に向けてメッセージをお願いします。社会に出たら、まずはその仕事での訓練から始まるけれど、結局ものを言うのは人間力になってくる。人間力を鍛えるにはもちろん勉強が一番大事。でもそれ以外にも読書や映画、そして、恋愛や友人関係での苦労みたいな普通の生活でも人間力が磨かれます。だからなんでも一生懸命やることが大事なんじゃないかな。学生生活自体も充実するしね。ありがとうございました。地元を離れ京都にやって来て、もう3年が経とうとしている。今までの大学生生活を振り返ってみると、良かったことも悪かったことも色んなことを体験した。その経験の中で自分が変わったか、と言われると正直わからないところがある。それでもいろんな経験をした。もうじきすると就職活動が始まり今まで以上に自分を見つめ直すタイミングが来ると思う。そんな中で、自分の何かが変わったと気付けるような一年にしたい。ガクシン記者のミニコラム大学生になってから2年が経ち、京都に来て見た「新しい景色」も「慣れた景色」になってきた。先日地元に帰った時、中学と高校の通学路である「懐かしい景色」を見た。その時、友達と寄り道をして一緒に話したり、何かを食べたりしたこと、そして学校のことなど沢山のことを思い出した。今見ているこの「慣れた景色」もまた、いつかは「懐かしい景色」になるのだろう。そうなった時、この景色を見て沢山のことを思い出せるよう、残りの大学生活でも思い出を作ろうと思った。ガクシン記者のミニコラム気ままにカメラ日記寒さに負けないで、がんばろう。今年もまた春が来る(吉村麻生:同志社大学2回生)インターネットでも  ガクシン読めるんです!「ネットdeガクシン」PC、iPhone、iPad、Androidでも閲覧可能(一部未対応機種有り)ガクシン電 子 版学内で取り忘れた…電車の中で読みたい!バックナンバーを読みたい!読んだコトがないけど見てみたい!そんなアナタはぜひ★ガクシン電子版はガクシンHPから!検 索ガクシンBOOK review著・編:ジャック・カンフィールド, マーク・ヴィクター・ハンセン|ダイヤモンド社『ありがとう。』『すごいね!』周りの人に感謝の気持ちを伝えたり、その人を素直に褒めることなんて簡単なことだ。それなのに…いざ改めて向き合ってみるとなかなかできない!『こころのチキンスープ』はそんな私たちを癒し、優しさと素直さを一瞬で取り戻させてくれる魔法の本。短編集になっていて空いた時間に読み進められるのも魅力的だ。ほんの数ページでもいい、全ての人に読んでもらいたい、そんな一冊である。(奥野衣莉香:立命館大学1回生) こころのチキンスープ 愛の奇跡の物語haveanicereading♥著:住野よる|双葉社読む前と読んだ後で、こんなにもタイトルの見え方が違う本を私は他に知らない。表紙の爽やかな絵とは正反対にホラーのような題名。なのに、読み終えた今はこのタイトルがとても愛おしい。あんなに読むのを躊躇していたのに、今一番勧めたい本は間違いなくこの一冊だ。余命を知りながらも明るく生きる彼女と、友達を作らない彼の不思議な関係。生きるって何だろう。誰も予測できない最期。題名の第一印象だけで、この本との出会いを逃さないでください。 (出射さよ:京都薬科大学2回生)君の膵臓をたべたい

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