
大学生による大学生のためのWEBマガジン
二月になり、大学のレポート試験も終えて、静かに春休みになった。来年はほとんど授業がなく、卒業論文を書くための年なので僕の大学生活はほとんど終わったと言っても過言ではない。
暖かい日が増えたおかげで、大学に入学した春のことをよく思い出すようになった。当時なにを考えてたかはあんまり覚えていないし、写真も無いのであまり記憶は多く無いけれど、なんだか懐かしい気分になる。入学式の日に、スーツを着て電車に乗って、一人で田舎道を見ていた。電車にいた同じくスーツ姿の人を見て、このひとも入学式だろうか、と思った。一人で駅から大学の講堂まで歩きながら、何を思ったのか。よく覚えていない。
高校を卒業する時にも、大学生活に対する希望のような、キラキラしたことはあんまり考えてなかったような気がする。一人暮らしができるのはとても楽しみだったけれど、サークル活動とか大学の講義とか飲み会とか、大学生らしいことに対してはあんまり身を乗り出そうと思っていなかったかもしれない。大学は人生の夏休みとか、社会人になったら遊べない分大学生のうちに遊んどけよ、といった感じの大人のアドバイスもぼんやり聞き流していた気がする。中学生の時の担任が、教師になりたい人は日記をつけておくといい、当時の考えとか気持ちは大人になると忘れてしまうから、と言っていたけれど本当にその通りで、細かい心情はほとんど忘れてしまった。
来年には多分京都を出て行く。京都にきた頃は住み慣れた街とか人から逃げたくて遠くにきたけれど、今は住み慣れた場所を捨てるのが少し嫌だなあと思っている。歳をとったような気がする。二十歳を超えて、一番身に染みるのは人はとにかくすぎていくということで、多分こないだろうと思っていたことが次々にやってくる。当時はただそういう、頭ではわかっていたけど実感できなかった、ということを前にしてぼんやりしているしかなかったのだと思う。
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