ガクシンFind 2016年11月15日号
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06フェス、サーキットを乗り越えた、その先にある目標と変わらぬ4人の想い。メジャーデビュー時も登場してくれたSHE’S。前作「Morning Glow」は立ち止まらず信じて歩み続けることで見ることで見える朝焼けが描かれていた。その壮大なスケール感のある曲調が目立つ「朝」と対をなす「夜」をテーマに掲げた今作。新たな魅力を見せるSHE’S、今回は全員にお話を聞いてきました。「Tonight」はどんな曲に仕上がりましたか?井上:「生きる」をテーマに書きました。バラードだけど恋とかではなく、人と人の関わりで感じたことを書いた曲ですね。「Stars」は、「Don’t look back till lose everytinhg」(全て失うまで振り返るな)が響きますね。井上:きっかけは船の上で4人で見た星空。友達としての4人に帰ってくる瞬間っていうのがあるからこそ今バンドで頑張れるんだろうなって思いました。全部だめになっても帰ってこれるし、それまでは振り返らず前へ進もうって感覚で書いてましたね。3曲の中で一番好きな曲、またその聴きどころを教えてください! 木村:個人的に「Isolation」です。間奏で今までにない新しいことをやっていて、SHE’Sの曲の中でも一番ロック。広瀬:「Tonight」。個人的に今までの曲の中でいい音なんちゃうかなって思う。他の2曲はおなじみ感あるかな。服部:そのおなじみ感がある「Stars」が好きですね。僕ららしさなので。井上:僕も「Tonight」かな。やったことないから、これシングルで行くんか、っていう不安はありましたけど、聴きこんでいくうちに、すごいパワーを持った曲で。メジャーデビュー後、ロッキンジャパンや関東関西のサーキットなど、さまざまなタイプのステージに挑戦されたと思うのですが、なにか大きな変化はありましたか?井上:ライブハウスとは全然違うから、そこで得たものは大きかったし、それを持って帰ってきてのサーキットだったので、ステージに向かっていくっていう意識がみんなの中で生まれましたね。仲の良い皆さんですが、誰かが落ち込んでたら慰めるフォロー役は?井上:落ち込んでる姿は見せないですね、みんな・・・いやそんなことはないか(笑)。俺一人で勝手に落ち込んで勝手に一人でで解決してるだけやな(笑)。あ、でもバンドのことを考えてて、バーって行く時にフォローしてくれるのが栞汰と臣吾なので。キムは真面目なんで、しっかり聞いてくれるんです。最後に、今後の目標を一人ずつお願いします。井上:大きい未来で言うと、ドームだったりアリーナツアーだったり、オーケストラをいれてまわりたいだったり。でも今は、生んでいく時期だと思っていて。新しい良い曲を生んで自分たちのいいライブを確実にしていける場所を増やしていきたいし、まずは47都府県制覇したいし。広瀬:具体的には2DAYSしたいです、例えば、大阪城ホールをやったかと思ったら、翌日には小さいライブハウスで。どっちもできるようにしておきたい。木村:日本をまずは全てまわって、最終的に海外のフェスとかにも出てみたいです。服部:ロゴを見てSHE’Sってわかるくらい、これSHE’Sの曲ってわかるぐらい、知名度を上げたいですね。ありがとうございました!斎藤美優 同志社大学3回生 大学生活すべてをバンドに捧げた集大成。BURNOUT SYNDROMESを象徴する1枚に!文学的な歌詞とクラシックと現代ロックの融合が美しい3ピースバンド、BURNOUT SYNDROMESが11月9日、遂に1STフルアルバムをリリースする。その計算された音の波が心をさらう贅沢な盤の話を中心に音楽に対する向き合い方までたっぷりうかがいました。BURNOUT SYNDROMES大阪発、平均年齢 23歳の青春文學ロックバンド。2005 年結成。日本語の響き、美しさを大切にした文學的な歌詞やヴォーカル、 その世界を彩る緻密に計算されたアレンジ。スリーピースの限界に常に挑戦している。Gt&Vo.熊谷和海 Ba&Cho.石川大裕 Dr&Cho.廣瀬拓哉アルバムタイトル曲「檸檬」は、梶井基次郎さんの小説から持ってこられたとか。熊谷:小説のストーリー自体はしめっぽいものですよね。でもこの小説が世代を超えて支持されているのは、起伏のないストーリーの中で精密に描写される主人公の心理に、読者が共感するところだと思うんですよ。そういう共感が文学なのかなと思ってて。だからそういうものをこの作品で届けられたらなと思い、このタイトルになりました。今回はアニメ「ハイキュー!!」のOP曲が2曲とも収録されていますよね。「ヒカリアレ」は前作「FLY HIGH!!」よりもスケールが大きいことを歌っているように思いました。熊谷:まず2期連続、「FLY HIGH!!」の続きということで、歌詞の「最果ての未来」のその先っていうのをどうやって描くかを考えました。「FLY HIGH!!」は汗と涙、努力で困難、壁、強敵を打ち破っていくぞっていう曲ですが、今回はアニメの内容的に、努力するっていうのは当たり前で、という、ある種スピリチュアルになっていくなって感じたんです。だから神聖さがスケールの大きさを感じさせたのかも。収録曲の一番好きな曲とその聴きどころをお願いします!石川:「ナイトサイクリング」ですね。中高男子校だったので、女の子と2人乗りするっていう夢のようなことはあまりできなかった。この曲を聴くと、まるで自分がそれをできたかのような気持ちがして。誰もが思う青春を歌ってくれるのは勇気づけられることだなと思いましたね。廣瀬:僕は「Bottle Ship Boys」。熊谷やプロデューサーであるいしわたり淳治さんから、「このドラムで海が見えるね」っていううれしい言葉をもらって。熊谷の言葉は景色が見えたり感情移入ができたりする曲が多いんですけど、そこに対してドラムっていう役割から景色が見えるっていうことができたのが今回一番良かったし、一番好きな曲になりました。熊谷:「エレベーターガール」ですね。すごく数学的に作られている曲なんですよ。言葉の数など一番計算されて作られているサウンドだなって。音楽的に見てもいろんなアイディアが詰まってて、聞く人によって表情を変える。すごく歌詞がいい曲だなって思う人もいれば、計算されたアレンジだなって思う人も。BURNOUT SYNDROMESを象徴する1曲になっているかなと思います。これからさらに皆さんのアーティストとしての活躍が期待される中で、自分の中での目標はありますか?熊谷:今世に出ている曲に満足していないので、僕は僕が聞きたい曲を書き続けたい。もっと音楽が自由であればいいのにっていう、ある種の渇望が原動力になっているので。僕にとっての理想郷は、音楽が芸術としてもエンタメとしても評価されうる邦楽業界であり、そこを目指しています。石川:僕はライブハウスが楽しいところだって認識が浸透するような場所にしていくこと。デートでライブ行こうってなるような、映画と同じようなエンタメとなるように頑張りたいです。廣瀬:ドラムってすごいいろんな音が鳴るんですよ。スネアだけでも何百種類も。たどり着く前に死んじゃうと思うんですけど、熊谷が発注してきた音楽を120%再現できるようなドラマーを目指したいなと思います。最後に、このアルバムを手に取る大学生へメッセージを!石川:大学が楽しいのであれば皆さんがすごく羨やましい(笑)!僕らは大学時代をバンドに捧げてきたので、そんな僕らが大学時代を捧げた集大成がこのアルバムに詰まっているので、ぜひ聞いてください!斎藤美優 同志社大学3回生 BURNOUT SYNDROMES

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