ガクシンFind 2017年2月1日号
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04Brian the Sun結成10周年での今回のアルバム。こだわったところは?Mrs. GREEN APPLEMUSIC感覚レベルで聴きこめ!10周年スタートダッシュにふさわしい1枚。関西出身4人組ロックバンド、Brian the Sun待望のメジャー1stアルバム「パトスとエートス」が遂にリリース! “一時的”な衝動、感情を表す【パトス】、“持続的”な性格や習慣を表す【エートス】。人間の感情に訴える、まさに心震えるロックな1枚!今回は全員にお話を聞いてきました!森:メジャーデビュー1枚目でもあり、これからが決まるもの。もっと幅広い人に聴いてほしいから、そのためには自分たちの手の届く範囲のことをしっかりやりたいなと思いました。自分らの持ち味を一番いかす形にこだわりました。収録曲で皆さんの好きな曲は?田中:「Mitsuhide」と「Physalia」。ドラムが難しかったんです。足が最初追いつかなくて、粘って練習して勢いもありつつ収録して。気にいってます。白山:「Cold Ash」ですね。2015年の列伝ツアー中に制作した曲。メンバーみんな気に入っていたのでこのアルバムをきっかけにリアレンジ。収録できたのが嬉しいし早く披露したいです。森:「Impromptu」。自分の曲としてじゃなくて客観的に聞いた時、雰囲気が好きですね。小川:「パトスとエートス」。1歩背伸びした曲であり、10年間で培ってきたものを表現できたかなと思います。「パトスとエートス」はタイトル曲ですが、これは恋愛の曲ですか?森:うん、恋愛ですねえ。男性目線の曲。今回のアルバム、男性性の強いものを作りたかったんですよ。大体男子っていうのは親離れ、母離れみたいのものをしないと自分で自立している自覚が持てなくて不安になってくるんですよ。それは必ずしも母親ではなくて、拠り所にしているもの、自分が助けられているもの。それを断ち切って先に進まなければならないタイミングがあったりして。10代の子がぐれたり、反抗期であったり、そういうのがそういう意味で「Hi-Lite」がアルバムの方向性を決定づける曲なんですね!森:そうですね。僕にとって祖父が吸っていたこのタバコは男の象徴。そういうものをわかりやすいシンボルにしたかったんです。皆さんにとって音楽とは?白山:酸素ですかね。ないと死んじゃうんですよ。人の話を聞くのも好きだし、それも音楽だと思う。それがなくなってしまうのはちょっと考えられないですね。森:僕は、音楽って自然現象だと思います。変な話をすると、世の中の人ってなんとなく役割が決まっていると思うんですよ。僕が音楽を鳴らすっていうのは風が吹いたり雨が降ったりすることとすごく近くて。僕が音を鳴らしてそれを浴びた人たちが、共感したりテンションあがったりするのは雨が降って草が生い茂る、そういうことに近い感覚です。特別な意味すらない、普通のこと。こういう信念が大事とか、音楽が一番大事とかでなくて、あって当然なものが音楽です。田中:レールみたいなもの。振り返ったら音楽がある。音楽があったから出会えた、できた経験があって、音楽ありきで歩んできた人生なので、音楽は人生のポイントですね。欠かせないものです。小川:うーん、そのへんにおる、おっさんかな…。街を歩いていてよくわからんおっさんって絶対おるやん。そういうおっさんって、そこにおらんくてもいいやん。でもおるやん。みたいな!白:ああ、つまり音楽なくても死なないけれども、?小川:うん、でもあるやん。森:え、必要でもなんでもないってこと?小川:でもおったらええやん。Brianと言えばライブのかっこよさと色気…ライブで意識していることは?白山:セットリストを守るっていう固定概念を捨てました。森:ライブって1対多数ではなく1対1が多数あるだけなんですよ。安定したパフォーマンスをするためにセットリストを決めることは大事だし平均点を下げないために必要だと思う。だけどお客さんと対峙してその時のバイブスを感じてライブをするようにしてます。皆さんの好きな食べ物は?森:アメリカ村のMADRAS5のカレー。あれなくなったら探偵ナイトスクープに頼んで本人に作ってもらうわ。作れないんですって言われたら死ぬ(笑)。小川:わなかのたこやき。田中:家に帰ってきたら鍋!夜は鍋、朝おじや。野菜大事です。では最後に今年の抱負を!田中:健康に気を付けること!白山:10周年をいい形で迎えられるような1年にしたい。森:なるべく面倒くさがらないこと!小川:僕たちの音楽を1人でも多くの人にちゃんと届けたい。もっと自由に。枠にこだわらない、そんな彼らの表現が詰まったセルフタイトル作。まさに飛ぶ鳥落とす勢いでスケールアップしているが、エンターテインメントとして「共に歩む、共に楽しむ」というテーマへのこだわりが強く感じられる部分はずっと変わらない。彼らなら、日本のライブを変えてくれる。そう思わせてくれる2ndアルバム「Mrs. GREEN APPLE」。今回はVo. Gt.の大森元貴さん、Dr.の山中綾華さんにお話しを伺いました。セルフタイトルの「Mrs. GREEN APPLE」。未来へのメッセージを込めたアルバムだと感じました。山中:自分達のやりたい方向が決まった状態でできたアルバムなので、やりたいことができたし、みんなで共有できるような楽しいアルバムになったと思います。大森:そうですね、明確なコンセプトがあったので力まずに作ることを意識しました。アルバムの中で一番思い入れの強い曲は?山中:「Just a Friend」かな。洋楽にインスピレーションを受けた曲であり、自分達が表現したい楽しい音楽が詰まっているから。大森:「うブ」かな。この曲を発表した当時、ファンもびっくりしたと思う。今までにない音楽だったから。でも新しい音楽や色んなことに挑戦もできたきっかけになった、そんな曲なので。この先挑戦したいことはなんですか?大森:誰かとフィーチャリングしてみたい!山中:今回「MR. MEN LITTLE MISS」とコラボしたように、音楽とは違うものとコラボするものまたやりたいですね。サイン会などを通じて、アルバムを聴いたファンからもらった言葉で印象深いものは?大森:歌詞を大事にしてくれてるなと感じました。この歌詞に救われているっていうのをちゃんと目を見て言ってくれたのが印象深いですね。皆さんにとってファンはどんな存在ですか?大森:いなかったら僕らが存在できない。友達でもないし家族でもないし、ただすごく近しい所にいる。Mrs. GREEN APPLEとしてやる以上、メンバーとファンがいないと音楽を奏でても意味がないと僕は思っているので。欠かせない存在ですね。ファンと同じく欠かせないメンバーとの関わり方で、この1年で変わった部分はありますか?山中:ラフに真剣なことを話せるようになった。こんなことしたいねって。大森:うん、昔は力んで雰囲気作りをしないと話せなかったけれど、自然と話せるように。怒涛の1年だったと思いますが、個人的に挑戦したことは?山中:なんでもやってみようって感じでいろんなことやってみました。結果的によかったのは、髪の色を変えたこと。去年の夏前から変えたんですけど、すごく変わりました。見られ方はもちろん、自分がこうだっていうのも見つかった。エンターテインメント性を大事にするライブでのこだわりを教えてください。大森:それぞれが自由であること。HAPPYな表現に繋がると思うから。ミセスのライブは写真OK。日本ではダメっていうライブでの固定概念を、新しい概念にしていくのもエンターテインメント性に繋がるんじゃないかなと思ってます。海外のライブで取り入れたいものは?自分の10年後は想像できますか?大森:音楽をして、結婚出来てたらいいな(笑)。今思うイメージ以上にかっこいい人になれていたらいいな。最後に学生に一言お願いします!Mrs. GREEN APPLE【通常盤】2017.01.11 ReleaseCD UPCH-20443 ¥3,024(税込)DISC 11.Lion2.In the Morning3.おもちゃの兵隊4.絶世生物5.soFt-dRink6.鯨の唄7.うブ8.サママ・フェスティバル!9.Oz [Album Version]10.Just a Friend11.FACTORY12.umbrella [Album Version]13.JOURNEY必要で。そういう断ち切るというエネルギーをアルバムに込めた感じですね。全員:…おっさんが?(爆笑)小川:そう、多機能ベスト着てるおっさんとかちょっとありがとうございました!斎藤美優 同志社大学  3回生 梶真夕子 甲南女子大学3回生斎藤美優 同志社大学  3回生 梶真夕子 甲南女子大学3回生欲しいねん(笑)。大森:とにかく自由な所。国旗、パネル、ペイント、メンバーの私服コピーしてたり。ディッキを履き、手をあげて、みんなと同じ動きを必ずしなきゃいけない、そんなところを卒業したいと思っていました。海外のアーティストの曲に出会ったのは大きかったですね。良く聴くようになりました。自由さがサウンドにもでているし、アイコンになっている人たちを見て感化された部分があるので、それをみんなで共有したしそのあり方に出会ったのは大きかったです。山中:学生の時って繰り返しが多くて手を抜きたくなることもあると思うけど、ひとつひとつが大事だから一個一個をしっかり過ごしていってほしいと思います。大森:めんどくさい、だるいっていうものさえ大事なものだったりすると思う。自由な時間の多い学生時代、やりたいこと全部やるべき。怖がる必要ないと思うので。ぶち当たって砕けてっていうのを繰り返す、まずはやってみたらいいと思います。斎藤美優 同志社大学  3回生

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