ガクシンFind 2025年4月15日号

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今最も注目されているシンガーソングライター『眞名子新』
いつかに触れた生活の中に潜むあたたかさを歌い上げる神戸出身アーティスト、眞名子新さん。
楽曲制作やルーツなどたっぷりとお伺いしました! 取材・文:堀華乃音 同志社大学2回生
眞名子新(まなこあらた)
Profile:
1997年神戸生まれ、神戸育ち。
2016年から
「神戸のあらた」
として活動を開始。
ルーツであるカントリーやフォークをベースに、ギターと声というシン
プルなスタイルでのフォーキーな楽曲が魅力。
れる歌声と心に寄り添った歌が特徴的。
2022年7月末に本名である
「眞名子 新」に改名。2023年4月に2nd E.P.
「もしかして世間」をリリースし、その年のSpotify「Best of Japanese
SSW 2023」
「Best of Edge! 2023」にも選出される。
2024年4月には3rd E.P「
. カントリーサイドじゃ普通のこと」をリリース
し、初の全国ワンマンツアーでは新代田FEVERでのファイナル公演を
ソールドアウト。
同年7月にはFUJI ROCK FESTIVAL'24「ROOKIE A GO-GO」、8月には
「SWEET LOVE SHOWER 24」に出演した。
今最も注目されているシンガーソングライターの一人である。
眞名子 新
『一駅』
眞名子 新【Official Music Video】
音楽のルーツをお聞かせください。
たな」
という想いがガーって湧き上がってきて。その時に兄か
眞名子新さん(以下敬称略)
:音楽を始めるきっかけとなっ
ら毎日のように「曲作れや」
「後悔するで、
どうせ」
と言われて背
た人は、ハナレグミさんです。ハナレグミさんがソロ活動に
中を押され続けて。それで東京に転勤が決まったタイミングで
なってからよく聴いていて、
ライブを観たときにこういう音楽 やっぱり音楽をやろうと決断しました。
を自分もやりたいってなりました。高校時代は星野源さん、
清竜人さんなどの日本のアーティストを聴いていました。大
新さんにとってお兄さんはどのような存在なのでしょうか。
学で音楽活動を始めてからは、ボブ・ディランや弾き語りの
眞名子新:兄はもう兄でしかないというか(笑)
。
どんなお兄
アーティストにはまりました。
コロナが蔓延した頃、一度音楽 ちゃんって説明するのはちょっと難しいですけど、強いて言う
活動を離れたときに、ザ・ルミニアーズというバンドのアメリ なら
「お兄ちゃん」の枠を超えた音楽のパートナーですね。家
カーナの音楽と、イギリスのマムフォード&サンズというカ
族を超えた存在になりましたね。
ントリーロックをやっているバンドにはまりだしてから、
自分
もカントリーミュージックをやりたという気持ちになって今 「ライリーストーン」は眞名子新さんにとってどのような楽曲な
に至ります。
のかを教えて下さい。
眞名子新:日常生活でのもやもやした気持ちを日記みたいに
学生の頃に音楽活動を始められたということですが、初めて 書いていて、それをメロディーに乗せて表現しようと思って。
のライブのことを覚えてらっしゃいますか?
「ライリーストーン」を作るまでは自分がカントリーミュージッ
眞名子新:もちろん覚えています。最初は、路上ライブでし
クを好きになったきっかけのルミニアーズやマムフォードアン
と家族に
た。大学1回生の夏頃です。僕は音楽をやります、
ドサンズのような曲を、
自分の中で昇華しきれてなくて生み出
言っていたのですが何も行動に移さなかったのを見かねた せなかったんです。
こういう音楽を眞名子新は大好きなんだ、
兄に路上ライブを勧められたんです。地元の神戸の三宮で
ずっとやりたかったんだよっていうことを言えた曲です。
路上ライブをしたのが、人生初めてのライブです。本当にビ
ビりながらやって、
カバー曲とオリジナル曲を一、二曲歌い
眞名子新さんの音楽を聴いていると私は懐かしさのような温
ました。
かさを感じます。音楽制作で意識されている点はありますか?
眞名子新:一番こだわっている点は、
「simple is best」
ですね。
その頃からお兄さんと共作をされていたんですか?
僕の大好きなアーティストたちは、難しいコードとかをあまり
眞名子新:曲を作り始めて三曲目ぐらいから、僕が作詞をで 使わないので、
シンプルなコードでも色々な表情の曲を作る
きていないのを見かねた兄が歌詞を書いてくれました。
ことを目指しています。
お兄さんの歌詞の中で一番心にグッとくる歌詞はあります
か?
眞名子新:難しいですね、
まあ兄弟の話なんで(笑)。兄から
歌詞の意図は教えてもらうけど、その解釈のまま歌っている
訳ではないんです。兄の書いた歌詞を自分の気持ちに当て
はめて歌っていて。強いていうなら
「一駅」は、曲作りで涙し
たので、
「一駅」が好きかもしれないですね。
ガクシンの読者である大学生に向けてメッセージをお願いし
ます。
眞名子新:好きなものを見つけて、
好きだからこそ利益とか「これをやっ
たらこういういい事があるよね」
とい
う下心なく一生懸命続けるというか。
ひたすら好きだと思うことをやり続
けることが大事だと思います。なん
でもいいから好きなことを、たとえ遠
回りしても良いので見つけて、やり続
けて下さい!
1回就職をされてから音楽活動に戻ってこられたきっかけは
あったのでしょうか?
眞名子新:社会人をやめて音楽に戻ったきっかけは、兄の
存在が大きかったですね。就職して一年ぐらいして、仕事を
有難うございました!
自分があまり楽しめてないなと思うと同時に、
「音楽楽しかっ
Gakushin×Live Review
「眞名子新 フライングワンマンショーvol.2」
ライブレレポート
眞名子新が3月22日
(土)地元神戸のクラブ月世界にて
「眞名子新 フライング
ワンマンショーvol.2」
を開催。彼の柔らかな空気が、
月の下で私たちの生活を
照らしてくれるような温かなライブだった。
「こんにちは!眞名子新です!」和やかな表
"What are the things you need to do? と思
なリズムと温かな歌声が会場の空気を緩
ちが会場を包み込む。
ミラーボールに照らさ
情で登場した彼は「さいなら」を披露。軽快
めていく。4曲目には「灯り」。
自身に聴かせ
いを馳せていた。最後は、ハーモニカの音た
れた会場は世界の秘密をのぞき込んでし
るような、
まっすぐな歌声が鳴り響く。MCで まったような美しい瞬間が詰まった空間だっ
2025.5.14
(水)
CD&配信リリース
『野原では海の話を』
01.さいなら
02.ラジオ
03.A2出口
04.出自
05.台風
06.網戸
(Album Version)
07.健康
08.きみたちおなじかおしてる
09.諦めな、
お嬢さん
10.野原では海の話を
11.海の一粒
https://ssm.lnk.to/Letstalkabouttsitm
は彼の実家の小さな喧嘩エピソードから
「リビング」。語りかけるような言葉の輪郭
た。
アンコールを締めくくったのは「ライリー
ストーン」。彼の楽しさが体に歌声になって
が浮かび上がり、胸の奥に迫る。心の奥をく 私たちを揺らす。歓声が上がり、熱気が私た
すぐる。
リビングという狭い場所から大地ま ちを包み込む。熱く温かく、生活を彩るそん
で広がっていくような「僕らの大移動」。彼
のこぼれる笑みが会場に広がり、観客がば
なライブだった。
らばらに揺れていく。本編の最後は「出自」。
取材・文:堀華乃音 同志社大学2回生
フレンズ「Best Of FRIENDS s Songs TOUR」
ライブレレポート
眞名子新『野原では海の話を』
リリースワンマンツアー【全公演ワンマン公演】
6月13日 (金)渋谷・La.mama(弾き語り公演)
6月20日(金)札幌・くう
(弾き語り公演)
6月21日 (土)仙台・ファシュタ(弾き語り公演)
7月 5日 (土)高松・燦庫-SANKO(弾き語り公演)
7月6日 (日)京都・UrBANGUILD(弾き語り公演)
7月12日 (土)浜松・HARMIT DOLPHIN(弾き語り公演)
8月2日(土)岡山・城下公会堂 in KOTYAE(弾き語り公演)
8月3日 (日)金沢・もっきりや(弾き語り公演)
8月 8日 (金)福岡・The VooDoo Lounge(弾き語り公演)
9月5日(金)名古屋・TOKUZO(バンドセット公演)
9月6日(土)大阪・Yogibo HOLY MOUNTAIN(バンドセット公演)
9月12日(金)渋谷・CLUB QUATTRO(バンドセット公演)
[チケット情報]
チケット代 ¥3,800(税込)
チケット先行予約URL
https://eplus.jp/manakoarata2025official2/
2025年3月21日 (金)
大阪 Live House Pangea
Gakushin×Live Review
10周年を迎えるフレンズの春ツアー「Best Of FRIENDS s Songs TOUR」
の公演レビュー!
ファンが手拍子をしながら待ち望んでいたライブのオープニ
ングを飾るのは「ビビビ」。
ファンと共に手を挙げながらピー
スサインをするこの曲は、一週間の疲れを吹き飛ばし、会場を
笑顔で埋め尽くした。
たフレンズ。
これからも私たちの日常をPOPに彩ってくれる
ことだろう。彼らの創り出す音楽から目が離せなくなること
間違いなしだ。
今回の公演では特に「iをyou」や「夜にダンス」
で盛り上がりを
見せた。曲中に飛び跳ねるえみそん(Vocal)と三浦太郎
(Guitar, Vocal & Chorus)、力強い音を響かせる長島涼平(Bass
& Chorus)とともに会場が一体化し、熱気が一層高まった。
フレンズワンマンツアー
「シチュエーション・コメディSP∼10th Anniversary∼」
8月16日(土) 梅田Shangri-La
OPEN 18:00 /START 18:30
INFO:GREENS TEL:06-6882-1224
アンコールでは新曲「RISE UP HIGH」
と
「ベッドサイドミュー
ジック」が披露され、明日に向かって前を向いて進もうと頑張
るファンたちの背中を優しく押してくれた。
ファンのリクエスト曲とメンバーセレクト曲(大阪ではえみそ
んが担当)
で構成された特別なワンマンライブを届けてくれ
取材・文:小峠 雅 同志社大学4回生
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