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シネマインタビュー

『オーバー・フェンス』山下敦弘監督インタビュー

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2010年、熊切和嘉監督『海炭市叙景』、2014年、呉美保監督『そこのみにて光輝く』。そして2016年、山下敦弘監督『オーバー・フェンス』。没後四半世紀を迎え、ますます再評価が高まる孤高の作家、佐藤泰志原作の函館三部作が遂に最終章へ。大人なりの青春がここにある、今を生きる人間たちを描く『オーバー・フェンス』。オダギリジョー×蒼井優×松田翔太と個性的な役者揃いの今作、その魅力を山下敦弘監督に伺ってきました!

 

とても不思議な映画ですね。主人公が前半と後半では言動が別人のように感じます…。

 

山下監督:きっと本人は変わっていないんだろうけれど、あるシーンから白岩(オダギリジョー)の見え方が変わってくるんですよね。聡(蒼井優)によって化けの皮をはがされて、やっと白岩という男が見えてくる。

 

白岩は、聡と喧嘩をする前は曖昧に笑ってごまかす姿が目立ちますね。あの出来事の後から、言葉の語尾がしっかりしてきて、自分の意見をはっきり言うので男らしく見えました。

 

山下監督:はっきり言うんですけど、白岩が言っていることは全て正しい訳じゃないんですけどね(笑)。でも彼は、あの喧嘩で自分が何もわかってなかったってことに気がついた。そこは重要なところだと思います。

 

私は白岩の曖昧さに初めはイライラしましたが、自分にもそういうところあるなって反省しました。そういう意味では感情をむき出しにできる聡が羨ましいなと感じます。

 

山下監督:僕も聡が羨ましいですね。まあ聡は、自分自身は損な人生を送ってますけどね(笑)。

 

白岩も聡も、誰かしらにある部分を持ってると感じました。聡は求愛ダンスのシーンからも象徴的、中性的なものを感じましたが、知れば知るほど女性らしいというか、人間らしいというか。破天荒だけど、我に返る瞬間がありますよね。冷める瞬間。

 

山下監督:聡は人間くさいと思います。聡はたまに、寂しそうな顔をするんですよね。言っちゃいけないと分かってるのに言わずにいられない。言って欲しくないのに逆のことを言ってしまう。そういうところも人間くさいなあって。

 

人間くさいから、魅力的と感じました。他の生徒も個性的ですよね。ご自身はどの人物に一番近いですか?

 

山下監督:白岩に近いですかね。自分は傍観者でいるつもりだけど、意外と周りにバレてるっていう(笑)。聡みたいな人間に憧れもあるし。映画をみて一番魅力的なのは誰でした?

 

代島(松田翔太)です。聡を見る目が切なくて。聡に好意を寄せてるけれど、身を引いてるのかなって感じました。

 

山下監督:そうなんだ。僕的に代島は、白岩に対して憧れと親しみの好意があって、でも白岩は聡に夢中っていう。人によっていろんなストーリーに見えるだろうね。基本的に役者さんが持ち寄った個性を、アドバイスするような感じだったから。

 

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そう見るとまた違った感情になりそうです。もう一度見たくなります!そんな代島と白岩が通っている職業訓練校の仲間たちはすごく雰囲気がよかったです。

 

山下監督:函館で一ヶ月過ごしたんですけど、みんな、このままの関係なんですよ。そう、飲み会の帰り道のシーンのまま。オダギリさんはニヤニヤしてみんなの話を聞いてて、(松田)翔太くんはムードメーカーで。面白いのが、年齢がバラバラだとしてもクラスメイトってこんな感じなんだなってこと。どんな集団でも人間関係って役割ができるんだなって思いましたね。一番年長だけど、いじられキャラは勝間田さん(鈴木常吉)だし(笑)。

 

勝間田さんの、のんびりしたボケに癒されました。ところで、求愛ダンスは原作にはなかった部分ですが映画ではこのダンスや鳥がかなり印象に残るシーンとなってます。

 

山下監督:聡はずっと求愛してますよね(笑)。ただそのメッセージは1つで、「好き」って言ってるだけなんじゃないかな。愛されたい人なんでしょうね。「好き」っていうのをそのまま伝えられないのも聡らしいなって思います。

 

不器用さが愛らしいと感じました。前半はしっとりですがラストはあっさりしている分、未来に続くイメージが見えるというか。

 

山下監督:ああいうラスト好きなんですよね。すごく幸せな感じがするんです。

 

今回は佐藤泰志さん原作の映画化三部作のラストということですが、監督は皆さん大阪芸術大学出身ですね。

 

山下監督:熊切さんは寮の先輩だったので18の頃から。呉さんとは同じ学科だったのですが、当時呉さんは監督ではなかったので、卒業してからの方が関わりが多いですね。

 

どんな学生時代を過ごされたのでしょうか?

 

山下監督:大阪芸大は山の中にあって、映画を撮るしかない場所でしたね。ホントは恋愛とかしたかったなあ(笑)。気づいたら4年過ぎてて。その代わり映画に没頭することはできたかな。贅沢な4年間でしたね。あんなに時間を持て余してたのはあの時だけだし。何者でもなかった時代。あの無駄な時間がよかったし、あの時のメンバーと今も映画を撮れているのは大きいですね。

 

大学時代にやっておきたかったことはありますか?

 

山下監督:恋愛ですね、同棲とかしたかった(笑)。

ルームシェアはしてたんですよ。大学をでて、大阪で4年間、今回撮影を担当した近藤龍人とルームシェアしてて。大学時代も含め、この8年間は僕の青春時代でしたね。

 

その時の仲間と今も仕事をしているのは夢がありますね!

『オーバー・フェンス』を見る大学生に見て欲しいポイントはありますか?

 

山下監督:主人公は白岩と聡だけど、訓練学校を見ると若い世代がいる。僕の中ではみんなが主人公で、それぞれのドラマがある。今は、背伸びせずにそのまま見てもらって、なにか引っかかったところがあれば2年後3年後見てもらえれば、違った視点で物語を見れると思います。素直に見てもらえたらいいかな。見るときによって印象が違うと思います、ある時はラブストーリー、違う時はジャンルも変わると思うので。まずは聡のダンスを楽しんで見てください(笑)。

 

ありがとうございました!

 

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