大学生による大学生のためのWEBマガジン
京都大学卒業後、京都でメイクアップサロンを開業された内匠淳さん。現在は東京南青山店と京都店を毎月行き来し、お忙しい日々を送っておられます。
今回は内匠先生にメイクアップアーティストとして、経営者として、また学生時代のお話をお伺いしました。
近藤:現在どのようなお仕事をされていますか?
内匠先生(以下内匠):メインはサロンワークですね。ヘアメイクと撮影をしています。
近藤:この仕事を起業されたきっかけは?
内匠:アルバイトでパーティの司会業をしていたのですが、主宰者が実は化粧品販売目的で、それを手伝ったのをきっかけにメイクの仕事をはじめ、のちにお店という形にしました。必要に応じてサービスの形を変える間に、いつのまにかこうなった。つまり「起業しよう」と思った瞬間などないのです。かっこよく言うと、ただ好きなことに突っ込んでいったら知らぬ間に起業していた。別の言い方では、流れ流され、かな笑
近藤:お仕事をしている上で心がけている点は
内匠:自分にとっては普通の事だったのですが、手を抜かないと言うことですね。全力でお客様一人づつ対応させていただいてるなと思います。手を抜かないと言うことは学生時代武道(柔道)をやっていたのですがその頃から身についたというか、元々そういうタイプだったみたいです。最近客観視してそう思えるようになりました。
近藤:このお仕事をされていてよかったと感じる時間は?
内匠:仕事中は、自分はこんなキレイさ、かっこよさも好きやなって発見の連続なのですが、それって、自分の価値観を知っていくことでもあるんですね。人に奉仕しながら、自分の価値観や考え方をわかっていける仕事ってのは、なんていうか両得感がある。僕みたいな自己愛の強い人間にはおいしいね笑
近藤:仕事で今までに転機になったと言える瞬間は?
内匠:ある時お客様が東京のお台場でヘアメイクと撮影をしたよ、と持ってきてくださった写真を見て、これは完全に負けてるな、と。すぐにお台場まで行って、同様のサービスを受け、必死のガン見でパクりました。京都に帰ってすぐカメラやPCも揃え、夜は寝読書でカメラマンの勉強、2か月後くらいには店でのサービス化につなげたんだけど、33、4歳のころかな、われながらすごいフットワークだったと思いますね。
近藤:大学時代の経験で役立っていることは?
内匠:水商売のバイトで店長をやってたんですが、途中から店の経営に携わるようになって売上や給与を管理してました。接客を覚えたのも役立ってますが、任されていた部分が大きかったので「経営」の勉強になりましたね。
近藤:今後の目標をお願いします。
内匠:経営的にどうこうよりも、自分やスタッフが技術を向上させることに断然興味がありますかね。そして、この「技術」がややこしいんだけれど、いわゆる美容の技術だけじゃなくて、結局は半分くらい「人間力」みたいなものになる。だって、お客様が求める美を本当に理解するには、その人の価値観も相応に理解していないとダメでしょう? そんな技術と人間力を高められる職場にできればなあと最近は思ってます。
近藤:大学生に向けてメッセージをお願いします。
内匠:社会に出たら、まずはその仕事での訓練から始まるけれど、結局ものを言うのは人間力になってくる。人間力を鍛えるにはもちろん勉強が一番大事。でもそれ以外にも読書や映画、そして、恋愛や友人関係での苦労みたいな普通の生活でも人間力が磨かれます。だからなんでも一生懸命やることが大事なんじゃないかな。学生生活自体も充実するしね。
近藤:ありがとうございました。
内匠淳(たくみじゅん)/
メイクアップアーティスト・カメラマン
TAKUMI JUN Make-up Salon 代表
神戸市出身
京都大学文学部卒
関西ビューティープロフェッショナルスクール プロメイク科卒
多数雑誌、TVなどで活躍中 また、京都光華女子大学短期大学、六本木ヒルズアーテリジェントスクールほか、講師・講演活動も多い。 サロンオーナー兼トップアーティスト
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