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2016年11月23日(水・祝)、自分のような人間をはじめとする映画ファンにとってこの日は大きな意味を持つ、いわばXデーだ。
何を隠そうその日は、「ハリー・ポッター」の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開日だ。
老若男女問わず、特に20代前後の方にとってハリー・ポッターはまさに直撃した世代だろう。
そしてこの『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、通称『ファンタビ』の公開に先駆けて、9月13日(火)大阪市内にて、本作の造形美術監督であるピエール・ボハナさんをお招きしたファンイベントが開催された。
イベントにはホグワーツの制服に身を包み杖も持ったとても気合の入ったファンなども見られ、会場は期待感でいっぱいだった。
そして今回そのファンイベントに、私、久保田とガクシン編集長、斎藤がお邪魔させていただくことができたのでそのイベントレポートをお送りしよう。
[ピエール・ボハナさん]
さてまずはピエール・ボハナさんのご紹介をしよう。
本作の造形美術監督を務めるピエールさんは、「ハリー・ポッター」全シリーズの造形や小道具作成の室長などを行っており、それ以外にも『タイタニック』(97)や『ダークナイト』(08)、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(15)に、現在製作中の『ローグ・ワン ア・スター・ウォーズ・ストーリー(原題)』(16)、『美女と野獣(仮題)』(17)、『ジャスティス・リーグ パート1(原題)』(17)と、ビッグタイトルの目白押し、まさにハリウッド界の超売れっ子なのである。
そんな彼が手掛ける造形美術とは、いわゆる小道具や模型、衣装製作などである。
小道具は作品の細部に説得力やリアリティを宿す欠かせないものだが、彼の手掛けるものはただの小道具の製作ではない。
手掛けたタイトルからも分かるようにCG・VFXなどが多用される作品が多く、そのことも考慮に入れて作らなければならないという、非常に高度な仕事をされていらっしゃるのだ。
そしてその代表例といえるものが『ハリー・ポッターと賢者の石』から登場するキーアイテム“スニッチ”、これもピエールさんの製作によるものなのである。
そんなピエールさんが造形美術を手掛ける『ファンタビ』、一体どのようなストーリーなのか、そちらも一緒にご紹介しておこう。
ハリー・ポッターたちがホグワーツ魔法魔術学校に入学するよりもはるか前の1920年代。
魔法動物を愛し、魔法のトランクに動物たちを集め続ける優秀なのにおっちょこちょいの魔法生物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)。
旅の途中でニューヨークに立ち寄ったが、うっかり自分のトランクと普通の人間のトラクが入れ替わってしまい、中にいた魔法動物たちがニューヨークの街に飛び出してしまう。
いたずら好きなかわいいものから凶暴な怪物まで勢ぞろいの“ビースト”たちを捕まえるために、ニュート・スキャマンダーと新たな魔法使いたちの冒険が始まる!
ところで、今回来日されたのはピエールさんだけではない。
なんと『ファンタビ』の撮影で実際に使われた小道具たちもこのイベントでは特別に持ってきていただいたのだ。
そのうち何点かをお見せしよう。
[ニュート・スキャマンダーのトランク]
予告編からよく目につくニュートのトランク、ピエールさんによるとこのトランクは当時のアメリカという時代背景に合わせて、ボール紙を圧縮しフチには革を使ったもの、のように見せかけたカーボンファイバーで作っているようです。
何も言われなければ、本当にとてもアンティークなものに見えますね。
[ニュート・スキャマンダーの杖]
魔法使いの生命線とも言える魔法の杖。今までの杖も手掛けてきたピエールさんは、杖には魔法使い個人の特徴が表れていて、この杖はニュートの魔法動物以外に興味を持たない、ものに執着しない性格を表していると語った。
また、持ち手の部分には貝殻が使われていることからも、動物を愛する心が見られるのだという。
ちなみにピエールさんが自分の杖に作るとするなら、頭を掻く癖があるので頭を掻きやすい形、そしてエボニーやオークの木を使ったオーソドックスなものになるだろうとのこと。そして何よりも魔法をギッシリと詰め込むことが大切なのだという。
ピエールさんはどうやら思ったよりもお茶目な人なようだ。
[小道具、魔法動物の卵]
他にも恥ずかしがり屋の小さな苗木のような見た目をしたボウトラックル、その毛でマントを織ると透明マントになる猿のような姿のデミガイズ、予告編にも登場する巨大な鳥の姿のオカミー、そして物語に大きく関わってくるとされるオカミーの銀色の卵など、様々な魔法動物たちやその卵などの小道具も紹介された。
[ピエールさんのくじ引き中]
そしてこの日一番盛り上がりを見せたのは今日だけの特別抽選会!
『ファンタビ』の劇場鑑賞券に、特製プレスシート、日本未発売のニュートの杖、試写会招待券ととんでもなく豪華な賞品でした。
抽選中はまさに阿鼻叫喚、くじを引いていくピエールさんにも自然と力が入ります。
試写会招待券が当選して思わず泣きそうになる人も…。
「あの中だと何が一番値段するんですかね」
「たぶん杖じゃないかな…」
「あれ、今USJで売っている方も結構しますしね」
さて、抽選会をもってファンイベントは終了だが、ファンタビへの期待感が皆さんも少しは高まったのではないだろうか。
今までの「ハリー・ポッター」シリーズでは現代+魔法だったことに対して、『ファンタビ』では近代+魔法と今までとは全く異なる新たな世界が幕を開ける。
そしてこの『ファンタビ』もまた3部作構成となっており、続編の製作も第1作の公開を待たずしてすでに決定しており、どうやらハリー・ポッターファンにとっては期待感でやきもきする日があと数年は続きそうである。
そんな「ハリー・ポッター」新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、2016年11月23日(水・祝)公開だ。
もうシリーズ3周はしたよという今までのシリーズファンだけでなく、まだ一つも見ていない方でも新しい物語として十分に楽しめる作品ということで、気長に11月のお楽しみに期待しながら待つとしよう。
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
11月23日(水・祝)大阪ステーションシティシネマ他全国ロードショー
■配給 ワーナー・ブラザース映画
■公式サイト:www.fantasticbeasts.jp
公式twitter:@fantabi_jp #ファンタビ
■出演
エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、エズラ・ミラー、サマンサ・モートン、コリン・ファレル
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