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マーベルのヒーローたちの世界に、そして私たちの世界にも、このワカンダの若き王ブラックパンサー、ティ・チャラは新たな風を起こしてくれた。
今までのヒーロー映画にも『マイティ・ソー』などのように、王として、ヒーローとして、そして自分自身として、どうあるべきかというアイデンティティがテーマのものは多くあった。
だが、このブラックパンサーはそのどれとも違う、クールでありながら熱意と崇高さに溢れている。

ただの国王兼ヒーローの葛藤というテーマに押し留めず、現実にもあるようなマイノリティの人々にどう手を差し伸べるのか、そういった難しいテーマも絡んでくる。
そのようなテーマでも堅苦しくなりすぎず、落ち着いたクールさとちょっぴりのユーモアで観る側をスクリーンに惹き付ける。

ブラックパンサーが映画の中で成したこと以上に、映画の外にいる私たちに向けられたものの方がもしかすると大きいのかもしれない。

ブラックパンサー

３月１日（木）より全国ロードショー！

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