大学生による大学生のためのWEBマガジン
豚丼を食べた。ただの豚丼ではない。二郎系ラーメンの名店「夢を語れ」が年に年に一度リリースする、ラーメンのスープと麺を全て米に変えた破壊的豚丼だ。そのギチギチに詰められた米の量は測り知れない。「夢を語れ」ファンとして食べないわけにはいかないと宿命を感じ、その破壊兵器を食してきた。今回はその激闘の様子を記録したいと思う。
序盤:空腹に耐えながら2時間半並んだ末に口に運んだ焼豚は絶品。脳内にドーパミンが溢れるのを感じた。濃縮されたラーメンのスープでご飯に味がついていてこれまた美味い。この世の丼物で1番美味いとさえ感じた。黙々と箸を進めた。
中盤:お腹が満たされ幸福感に浸っていた時、自分の丼ぶりが半分しか減っていないことに気づき絶望。これは激闘になると頭が察知した。いつものラーメンなら中盤オアシスになるもやしも今回は敵であった。この器に潜む物全てが敵であり、これが四面楚歌かと考えた。箸のペースが落ち始めた。
終盤:米。米。ギチギチに詰まった米を器から胃に移す作業。お腹はかなり限界値に近かった。しかしお残しは許されない。一口一口に勇気を振り絞った。強敵、焼豚の脂身がひょっこり現れ苦戦。2時間半と850円を生け贄にして、なぜここまでしんどい思いをしなければならないのか、誰かに問いたかった。水を4杯ほど飲み、激闘の末無事に破壊兵器を駆逐した。二度と食べないと心に誓った。
まあ来年また食べに行くんでしょうけどね。
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