大学生による大学生のためのWEBマガジン
「とと姉ちゃん」(脚本)をはじめ、多くの話題作を生み出してきた西田監督。11月18日(土)公開の「泥棒役者」についてのお話はもちろん、今のお仕事や学生時代のことについてお伺いしました。
「泥棒役者」のストーリーのこだわりを教えてください。
前半は笑いの表現を多く取り入れることで、登場人物のキャラクターを好きになってもらったり、身近に感じてもらったりするようにしました。後半にかけては言いたいこと、描きたいことに重心を置いたのでメッセージ性が高くなっていきます。押し付けがましくならないように、見た人によって感じ方が変わるように心がけました。
大学生時代にお笑い芸人をされていたとのことですが、その時の経験で現在の仕事と大きな結びつきを感じる事はありますか?
全ての経験が人脈につながっていますね。家にテニスコートがあるという裕福な家庭に育った友人から、食べていくのがギリギリで、四畳半に住む芸人の家まで見てきました。いろんな人の生き方や考え方を実際に見る事で人の根本的な部分の見方が分かりました。それは脚本家としてとても大きな財産ですね。また、仕事の人脈が学生のうちからできたというのも大きいですね。
学生のうちにしておいた方がいい事はありますか?
「やりたい」と思ったことがあるなら早く動き出した方がいいですね。大学生なりの、それまでの人生で培われた経験があるでしょうし、早いに越したことはないでと思います。それと、社会人になると勉強する時間が少なくなり、学生時代にもっと学んでおけばよかったと思うことがあります。学生時代は貴重な期間であることを意識して学ぶことですかね。今はなかなか気付けないと思いますが。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
学生の皆さんには、毎日が何らかの意味を持つ1日である事を願っています。この映画がそのお手伝いをできたらいいな、と思っています。いろんなキャラクターが出てきます。そのうちの誰かには共感できる部分があると思う映画なので、是非見ていただきたいです!「明日も頑張ろう」という気持ちになっていただけると幸いです。
ありがとうございました!
西田征史プロフィール
1975年5月22日生まれ。東京都出身。08年公開の『ガチ☆ポーイ』(小泉徳宏監督)。以降、『半分の月がのぼる空』 (10/深川栄洋監督)、『おにいちゃんのハナビ』(10/国本雅広監督)、『怪物くん』(11 /中村義洋監督)、『アフロ田中』 (11 /松居大悟監督)、『妖怪人間べム』(12/狩山俊輔監督)、アニメ「TIGER & BUNNY」など数々の話題作の脚本を担当。14年に自作小説を原作として脚本も手がけた『小野寺の弟・小野寺の姉』で映画監督デビューを果たした。16年に放送されたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」が話題となり、脚本家としてさらなる地位を確立。自身が作・演出を手がけた舞台「泥棒役者」を映画化した本作が2作目の映画監督作品となる。その他、脚本を担当した主な作品は、『劇場版TIGER & BUNNY』シリーズ(12・14 /米たにヨシトモ監督)、『嫌な女』(16/黒木瞳監督)、「信長協奏曲』(16/松山博昭監督)などがある。
『泥棒役者』
11月18日(土)TOHOシネマズ 梅田ほか全国ロードショー
配給:ショウゲート
出演:丸山隆平 市村正親
石橋杏奈 宮川大輔 片桐仁 / 高畑充希 / 峯村リエ / ユースケ・サンタマリア
監督・脚本:西田征史(『小野寺の弟・小野寺の姉』「TIGER & BUNNY」「とと姉ちゃん」)
公式サイト:dorobou-yakusha.jp
「花キャン献血ルーム一日所長」は若者世代に向けての献血の大切…
2018年2月19日
12月18日(土)京都駅近くのイオンモールKYOTOで京都府…
2022年1月24日