大学生による大学生のためのWEBマガジン
映画『ホーンテッド・キャンパス』
とある大学を舞台に、数々の奇妙な現象が巻き起こる。そんな怪奇現象の謎に立ち向かっていくオカルト研究会メンバーの、恋と青春の物語。新感覚のオカルト青春ミステリーです!
今回はこの作品の監督・竹本聡志氏にインタビューさせていただきました。
映画のことだけでなく、監督ご自身のプライベートについてもお話しくださいました。
<竹本監督は今回が映画初監督とお伺いしたのですが、撮影で特に印象に残っていることはなんですか?>
(中山)優馬くんがコメディー好きっていうのもあるんですけど、そういうコミカルな動きだとか表情だとかが、うまい具合に怖いシーンの後にちゃんと来るので、あの恐怖を緩和してくれました。だから、ホラーが苦手な人でも観られるようになったのではないかなと思います。
あと、ぱるる(島崎遥香さん)が乗っ取られた時も、彼女の芝居はすごかったなぁと思いましたね。何のメイクも変えてないのに、あんなに目つきを変えられるんやっていう。
<ホラーと恋や青春という真逆の要素がとてもバランス良く組み合わされていたのですが、そのバランスの為に工夫されたことはなんですか?>
やっぱり、怖くし過ぎないっていうところをぐっと考えながらやっていました。怖くし過ぎてしまうと、恐怖と胸キュンって絶対相容れないものなんで。
けど、やっぱりある程度怖いものを期待している人もいるんで、その辺は音の迫力だとかで怖く感じるようにはしました。
<原作が小説ということで、もともと文字だけだった世界を、映画として実写化するにあたって心がけられたポイントはなんですか?>
原作にもルックス的なのは載っているけど、やっぱりアニメでもないし。僕らがイメージしているオカ研5人の声だとか見た目だとか、実際にはどんな口調で喋るんだとか、立ち振る舞いをするんだろうかっていうのは、本を読みながら自分の頭の中で考えた感じでしました。それが映像化になった時に、ぴったりはまっていたんじゃないかなぁと思います。
<今回、映画の舞台が大学ということで、竹本監督ご自身の大学時代の思い出をお聞かせください。>
大学時代…バイトの思い出くらいですかね。テレビ局で報道のアルバイトをしていました。記者とかではなくて、雑用みたいなものなんですけど。
車のためにバイトばっかりしていました(笑)
<大学時代にテレビ局でのアルバイトに熱中するほど、映像制作や映画監督というのは昔からの夢だったのですか?>
『ADブギ』(1991年)ってドラマを知っていますか?ダウンタウンの浜田さんと加勢大周さんと的場浩司さんがAD役のドラマがあるんですけど。そのドラマを観ていたら、みんな毎日のように徹夜で、自分のデスクの椅子繋げて寝ていたりしていて。そういうの、すごく面白そうやなって。それでテレビ業界に入りました。
それで、もともと映画は年間300本くらい観るほど好きだったんですけど、まさか撮れる立場になれるとは全く思っていませんでした。けど、ドラマとかを撮らせてもらえるタイミングがあって、その流れで映画も…と声掛けを頂きました。
<今後、どういった映画を撮ってみたいですか?>
そうですね…エンターテイメントというよりは、もう俳優から目が離せないような作品を撮ってみたいですね。ホラーでも全然良いんですけど、ちょっと猟奇的というか、俳優がプライベートまでその役の顔になってしまうぐらい入り込まないと出来ないような、そんな作品が良いんですよね。なんていうか、役者さんが役者冥利に尽きるといいますか。
<今後、どんな役者さんと映画を撮りたいですか?>
もちろん(中山)優馬君とやりたいですね、もう一回。
あと、香川照之さんともしてみたいですね。
<竹本監督は大阪府出身だそうですが、隣の県・京都に何か思い出や好きな場所はありますか?>
学生の頃は全然行かなかったですけど、映像制作を始めてずっと大阪でバラエティーの番組をやっていたんで、ロケで京都はほぼ全部行っていますね。街並みが絵になるっていうのもありますし、ご飯でも『京都の○○』って言ったら、やっぱり関西では引きがあるんでしょうね。京都のロケはやっぱり多いです。
個人的に好きなのは、天橋立とか、あの宮津市周辺ですね。よく蟹とか食べに行きました。京都市内の方は飯ロケとかのバラエティーロケでよく行くので、プライベートではそっちの方に行きますね。
<最後に、ガクシンの読者である大学生にひとことお願いします。>
多分、大学には見たことも入ったこともないサークルって絶対あると思うんです。いったい何やってんねんこのサークルは、っていう。今回の映画に登場するオカルト研究会って、要はその実態なんですよ。
ほんとに仲間が集まりたいだけで入っているサークルで、お菓子食って喋って、っていうのがほぼメインの活動で(笑)。でも、ほんとに心霊現象が起きたっていう相談が来たときは、楽しんでやるっていう。ほんまに普通の大学生の感じ。
そんな普通の大学生の日常の中に起こった奇妙な事件を通して、人が成長していくっていう過程を描いているので、やっぱり是非大学生に観てほしいですね。
<ありがとうございました!>
【取材後記】
私は今回初インタビューでした。なので、インタビュー前とてつもなく緊張していたのですが、竹本監督がとても気さくな方だったので、様々なお話を伺うことができました。この作品をとても大切に思ってらっしゃるなぁという気持ちが伝わってくる取材でした。
私はもともとこの小説のファンで、映画化をとても楽しみにしていました。原作の登場人物たちの雰囲気がとても好きで、そういったところも大切にしてくださっているなぁと感じることが出来る映画になっていて、とても嬉しかったです。原作ファンも、映画で初めてこのお話を知る方も楽しめる作品だと思います。
現在、原作の小説『ホーンテッド・キャンパス』は9巻まで出版されています。今回映画化されたエピソード以外にもぜひ映画化してほしいなぁと思うエピソードや、おもしろい登場人物がまだまだ沢山います。竹本監督も「ぜひ続編がしたい!」とおっしゃっていたので、続編を期待したいと思います!
今年の夏は映画館に、色んな友達と『ホーンテッド・キャンパス』を観に行きたいと思います!
ホラーが好きな方も、青春物語が好きな方も、どちらも楽しめる作品です。大学生は必見です!!
『ホーンテッド・キャンパス』
大ヒット上映中!
出演:中山優馬 島崎遥香
大野拓朗 高橋メアリージュン 安井謙太郎(ジャニーズJr.) ・ 大和田伸也
原作:櫛木理宇「ホーンテッド・キャンパス」(角川ホラー文庫刊) 企画協力:KADOKAWA
監督:竹本聡志 脚本:徳尾浩司 音楽:濱田貴司
主題歌:「Feeling Me Softly」中山優馬(ジャニーズ・エンタテイメント)
ⓒ2016「ホーンテッド・キャンパス」製作委員会
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