大学生による大学生のためのWEBマガジン
© 2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ
みなさんは自分の人生がツイているといえるだろうか。
ベストセラーの実話エッセイ「はなちゃんのみそ汁」が遂に映画化された。
頼りなくも明るい信吾と出会った千恵。何不自由ない幸せを夢見ていたある日、彼女は乳がんを宣告される。見えない不安に怯える千恵をみて信吾は結婚を決心。二人は夫婦になり、悩みながらもがん再発のリスクを負って娘はなを出産した。しかし幸せな生活は長く続かず、千恵のがんは再発。千恵は私がいなくなっても暮らしていけるようにと、はなにみそ汁などの料理を教える。
病気になったり、大切な人を失った時。なんて自分はツイてないんだと、どうしても自分の不幸を嘆いてしまう。しかしこの作品は、葛藤しながらも目の前にある幸せを大切にし、ひたむきに前を向く家族の物語だ。人と寄り添って生きることは、容易ではない。苛立ちや不満もたくさんある。だがその中で育まれるあたたかさは本当に愛おしく、かけがえのないものだ。この作品を観た直後、自分の家族に感謝の気持ちを伝えたくなった。みなさんにもこの作品を鑑賞して、自分のかけがえのないものを再確認してほしい。
試写を見終えた後、阿久根知昭監督の舞台挨拶が始まった。
舞台挨拶では、原作やテレビドラマと異なる点を聞くことが出来た。「病気という暗くなりがちな内容だが、自分の人生を肯定できるかというテーマを掲げ、明るく前向きに描いた」とのことだった。また、今回の作品ではなちゃんを演じた、子役の赤松えみなちゃんの起用に最初は少し不安があったが、撮影中に成長しスタッフをメロメロにさせていたというエピソードも印象的でした。
(立命館大学4回生:大嶺昇吾)
監督・脚本:阿久根知昭
出演:広末涼子 滝藤賢一
原作:安武信吾・千恵・はな「はなちゃんのみそ汁」(文藝春秋刊)
配給:東京テアトル
公式HP:hanamiso.com
★2016/1/9(土)TOHOシネマズ二条、T・ジョイ京都ほかにて全国拡大公開
12月18日(土)京都駅近くのイオンモールKYOTOで京都府…
2022年1月24日
「花キャン献血ルーム一日所長」は若者世代に向けての献血の大切…
2018年2月19日