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アメリカとソ連が冷戦状態にあった1957年、ソ連のスパイとして一人の男がFBIに逮捕された。彼の名はルドルフ・アベル。保険法のエキスパートとして活躍していたジェームズ・ドノヴァンは、敵国のスパイであるアベルの弁護人をすることに。世間からの批判を受けながらもドノヴァンは公平な裁判を貫き通し、アベルは死刑を免れた。この裁判がきっかけで、ドノヴァンはアメリカとソ連の国際交渉という重大任務に起用される。冷戦という緊迫した状況の中、はたしてドノヴァンは任務を遂行できるのか。

　この映画は実話をもとにしていることが信じられない作品だ。ドノヴァンという普通の男が、時代の波に飲まれながらも、未知の世界で奔走する姿には心を打たれた。正義とは何かと考えさせられる作品で、アベルとドノヴァンの国や立場を超えた友情にも注目してほしい。また、後半の緊迫した状況での交渉は思わず息を呑んでしまい目が離せない。ぜひ劇場で見てほしい。
（立命館大学4回生：大嶺昇吾）

監督：スティーヴン・スピルバーグ
脚本：ジョエル＆イーサン・コーエン
出演：トム・ハンクス
公式HP：http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/

★2016年1月8日(金)より、ＴＯＨＯシネマズ二条他にて全国ロードショー