©2022「はざまに生きる、春」製作委員会

自閉症スペクトラム障害を持つ屋内透（おくない・とおる）と、考えや感情を内にため込むタイプの小向春（こむかい・はる）との心の触れ合いをメインテーマとした作品です。言葉や行動で自分を表現するのが苦手な春にとって、思ったことを何でも言葉にし、強いこだわりを持って創作をする屋内は魅力的に映ります。彼との交流による春の変化に注目です。

他人とある程度深く関わると、つい勝手にその人への期待を抱いてしまうことがあります。しかしその期待が完全に満たされることはまずないのではないでしょうか。どんな人とも自分が望むように分かり合うのは難しいけれど、相手への理解を深めることで関係に満足できる時が来る。そのような心持を得られる作品です。