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最愛の息子を救うために刑事がたった一人で立ち向かう、ノンストップアクションスリラー。設定自体はアクション映画にありきたりなものになっていますが、とにかく話の展開が早く、ハラハラさせられる演出になっているのが凄く良かったです。また主人公の刑事が、良いヤツなのか、悪いヤツなのかが終盤までわからないようになっています。それが刑事の息子の救出劇をより複雑にし、サスペンス色を強くしています。めちゃくちゃ面白かったです。勘の良いひとは、オチが読めてしまうかもしれませんが、それでも十分楽しめます。保証します。気楽にアクション映画を楽しみたい人には最高のエンタメ作品に仕上がっているのではないでしょうか。

本作のバラン・ボー・オダー監督は、これがハリウッドデビュー作になります。以前の作品に「ピエロがお前を嘲笑う」があり、サスペンス作品として非常に秀逸です。テンポの良いサスペンス映画を撮るのに長けている監督ですので、それがアクション映画になってもとても活きていると感じます。是非今後も活躍してほしい監督です。是非劇場でご覧ください。

『スリープレス・ナイト』

梅田ブルク７/なんばパークスシネマ/T・ジョイ京都/神戸国際松竹ほか全国ロードショー中