大学生による大学生のためのWEBマガジン
「若い人に、もっと日本の伝統文化に親しんでほしい!」そんな思いで京都市がはじめた『京都・和の文化体験の日』。2年目となる今年のテーマは、日本の伝統文化「邦楽」です。
いくつかのプログラムが企画されている中で、わたしは12月12日(土) に大江能楽堂にて行われた「はじめまして 邦楽」に参加してきました!
明治時代に建てられ、100年以上の歴史を持つ大江能楽堂。そんな歴史を感じる能楽堂に約200名もの人々が集まりました。
参加は事前申込み制で、定員を遥かに超える応募があったため、事前に抽選で当選された方のみのご招待となりました。大学生をはじめ、小さな子供連れのご家族やご夫婦、さらには着物をビシッと着られた外国の方々まで、世代や国籍を問わず様々な方が参加されていました。
公演は三部構成となっており、ナビゲーターには京都市立芸術大学准教授・竹内有一さんが迎えられ、α-STATION DJ・慶元まさ美さんの司会によって進められました。
第1部は「和楽器を楽しもう」ということで、三味線の演奏から始まりました。
“三味線は、この世の中のどんなものでも表してしまう”という言葉がとても印象に残りました。言葉どおり、自然現象や虫の声、牛若丸の立ち回りまでをも三味線で表現されていました。
また、その三味線のメロディーに太鼓や笛の音色が加わることにより、迫力や奥行きが増し、まさに情景が目の前に浮かぶようでした。同じ太鼓でも、叩く強さやバチを変える事で表情ががらっと変わります。伝統と技術の凄さを、改めて感じました。
第2部は「はやわかり!日本の音楽ヒストリー」ということで、映像と共に日本音楽の歴史について教えて頂きました。
そして常磐津節『釣女』の一節を、会場の皆で歌い、演奏に参加させて頂きました。皆で歌うことで会場が笑顔で溢れました。
第3部は「曲を聴いてみよう」ということで、本格的な演奏を聴かせて頂きました。
曲目は『みやこ十二月』。京都の一年、四季折々を表現した歌で、この日の為に邦楽演奏家の重森三果さんが編曲してくださったものです。三味線や太鼓や笛、そして歌声。それらが織り成す耳に届く心地良い音色と地面を通して伝わる深い響き。日本の伝統文化を全身で感じました。
また、八坂神社や葵祭、祇園祭に大文字の送り火など、京都といえばこれ!というものが沢山歌詞に盛り込まれており、京都には今も昔も変わらず愛されている伝統行事や場所が沢山あるのだと感じました。
公演は終始とても興味深いもので、邦楽の世界にどんどん引き込まれあっという間の1時間半でした。
本公演ではただ演奏を聴くだけでなく、分かりやすい解説をしてくださるのでより音楽を楽しむ事が出来ました。もちろん楽器の違いや曲の意味が分からないまま聴いていてもとても素敵な音楽でしたが、意味を知る事によって音楽の中にある“物語”により深く引き込まれていきました。
邦楽(三味線や小鼓など)と聞くと、取っつきにくいイメージがあり、なかなか聴く機会もありませんでした。しかし、今回参加させて頂き、聴くだけではなく実際に歌に参加させてもらったりすることで邦楽に親しみを感じることが出来ました。
京都には、日本の伝統文化や歴史が根強く残っています。
せっかく京都の大学に通っているので、こういった貴重な機会を大切に、もっと和の文化に触れて感性を磨いていきたいと思いました。
(出射さよ:京都薬科大学2回生)
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