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もうすぐ2017年も終わり。大阪最古の神社であるここ生國魂神社で12月22日、映画「伊藤くん A to E」の大ヒット祈願&干支の引継ぎ式が行われ、W主演の岡田将生さんと木村文乃さんが出席した。(12月22日(金)生國魂神社にて)
本作品では超モンスター級痛男・伊藤くん(岡田将生)がタイプの違う4人の女性を自分勝手に振り回す。ある講演会をきっかけに4人に出逢い、彼女たちの悩みの種が同じ一人の謎の男だと知ったのは、落ち目の脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)。毒づきながら思うままに操り誘導し、彼に人生を狂わせられていく女たちのその様を脚本のネタとして書いていく。
御本殿に奉納したお二人は参拝後、干支の引継ぎ式へ。岡田さんが2017年の干支にちなんでアフリカオオコノハズクのククルくん、木村さんが2018年の干支にちなんで柴犬のすずかちゃんを抱き、2018年の抱負を述べた。お二人はそれぞれの動物にかけて「お仕事で‟羽ばたけ“るように(岡田)」「‟ワン”アップできるように(木村)」頑張りたいと、息ぴったりにコメント。抱えたフクロウと柴犬を笑顔で見合う様子も仲の良さがうかがえる。
縁切り・縁結びで知られるこの神社。自由気ままな言動で周囲を翻弄する伊藤に関して岡田さんは「すごく自意識過剰で人から嫌われるタイプなので、縁きりに忙しいんじゃないかな(笑)」と苦笑い。「莉桜がこの神社でお願いするのはきっと良縁かな。夢に向かってもがく人だから自分を支えてくれる存在に気付き、いい出会いに恵まれてまたちゃんとした脚本家として活躍できるように、と(木村)。」
個人的な来年の抱負として、岡田さんは「もっと自立して色んな挑戦を」、木村さんは「視野を広げるために国内外問わず色んな場所に足を運びたい」とコメント。本作もお二人にとって新たな挑戦の一つだったという。岡田さん演じる伊藤くんは、ほとんどの人が「こいつ痛いな」と思う嫌われ者。演じられたご本人もそう感じていたようで、「伊藤に関しては初め、最低な印象から入ったのでそれ以下に下がることがなかったです。演じているうちに伊藤という人間に少しずつ愛着が湧いてきました。彼は自分にこだわりがあって自分の世界を持っています。幼稚だけど自立している、そんな部分に少し憧れはあります(岡田)。」岡田さんが言うように、自分にはない個性を持つ伊藤くんに愛着が湧いて忘れられなくなるのも本作の魅力である。穏やかでふわっとした雰囲気をお持ちの木村さんが演じるのは、女性たちの悩みに毒づき操る上昇志向の女性脚本家・莉桜。一見共通点のなさそうな二人。だが原作を初めて読んだ時、本作でキーワードになっている「バスタブ」にシンパシーを感じたと言う。「読み終わった時、バスタブのようなものが私もあるなと感じそれをわたしも莉桜と一緒に開けられたらいいなと思いました。それは脚本からも感じられたし、莉桜を演じる際にその部分を大事にしていましたね。」バスタブが何を意味するのか、その形而上的意味は作品を見てもらえば分かるが、性別年齢関わらず誰もが心にあって、その意味がわかってから作品を見直すと細やかな描写がより深く感じる。ミステリーとして楽しんだ後は、そんな楽しみ方で何度でもみてほしい。
見てはいけない人間のどす黒い感情、傍から見たら痛い、その自分なりのポリシーやプライド。綺麗なだけじゃない本音が垣間見え、幻滅しているはずなのに忘れられない、なぜか愛おしい、その世界観に惹きこまれる。最後には予想を裏切られる展開が待っている。
「恋愛ミステリーでもあり、伊藤が何を考えていてどう行動しているのか目を離せなくなるところもある。来年のスタートに見て頂けたら失敗しないと思います(岡田)!」
「年の初めにこの映画で失敗例を見て、こうなっちゃいけないって学んでから1年過ごすっていうことか、確かに!(笑)(木村)」
『伊藤くん A to E』
■1月12日(金)TOHOシネマズ 梅田ほか全国ロードショー
■配給:ショウゲート
■原作:柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫)
■主題歌:androp「Joker」(image world)
出演:岡田将生 木村文乃 / 佐々木希 志田未来 池田エライザ 夏帆 / 田口トモロヲ ・ 中村倫也 田中圭
監督:廣木隆一
脚本:青塚美穂
音楽:遠藤浩二
公式サイト:ito-kun.jp
公式twitter:@ito_kun_AtoE
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