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ミュージックインタビュー

力強い歌声と同世代にも支持されるシンガーソングライター「フジタカコ」

初の東名阪弾き語りワンマンツアー「はしりがき」を開催した、シンガーソングライター、フジタカコさん。彼女の伸びやかで芯のある歌声は、楽曲の持つ様々なキャラクターを演じ、リスナーを時に鼓舞し寄り添って主人公にしてくれます。ツアー初日、大阪ワンマンライブの翌日にガクシン記者がインタビューさせていただきました!

 

初めての東名阪のワンマンツアーの初日である昨日のライブの感想をお願いします。また、ツアータイトル「はしりがき」の由来をお聞きしたいです。

大阪のワンマンは初めてで、お客さんの温度感や感じ方も全く違ったのでとても楽しかったです。ツアータイトルの「はしりがき」は、衝動的に紙に走り書きしたり携帯のメモに残して歌詞を書くことが多くて、そこからつけました。添削とか下書きをしないで綴ったり喋ったりする、その衝動性に焦点を当てたくて。その熱量って凄まじいものだと思うので、それを届けられるようなツアーになったらいいなと思い付けました。

 

楽曲『カミングスーン』は以前SNSでどこを切り取っても好きだと仰ってましたが、その中でもとっておきの歌詞やメロディーがあれば教えて下さい。

特にDメロの後の「カミングスーン ただれた肌は涙を弾き乾かす カミングスーン 膿んだ希望が悔しさを食べて固まる」が好きですね。わかりにくい歌詞だから理解してもらえないかもと思いながら書いていたんですけど。ざっくり言うと「火傷を負った分強くなれるよ」と言いたくて書いたフレーズだったので、歌うたびにグッとくるところです。

 

どのようなことを考えながらライブでは歌われているのかお聞きしたいです。

ライブでは、目の前にいる一人一人に歌うようにしています。それと、自分に刺さる曲ばかり書いているので、自分に突き刺しながら歌ってる感覚はあります。きっかけは、数年前の大阪でのリリースイベントの時、思うようにお客さんが集まらなくて、結構自分の中でショックで。その時に歌った「ashita」っていう曲がめちゃくちゃ自分に刺さって。そこからむしろ自分に突き刺そうと意識して歌い始めました。

 

フジタカコさんの曲は「主人公」の目線で物語が描かれているが大きな魅力のように私は感じています。歌詞を書く上でのこだわりなどをお聞きしたいです。

普段は思いついたきっかけのフレーズから連想して書くんですけど。セリフを言う子だったり、ある情景にいる人たちだったり。そこにいる人たちがするであろう行動やしゃべるであろう言葉を、創造した先で書き起こしてるような感覚で作っています。

 

音楽活動を中学生のころから始められたとのことですが、その頃はどのような生徒でしたか?

中学1、2年は成績が良い方だったんですけど、中学校3年生でライブに出会ってしまって以降、学校には来ないし荷物持ってこないいわば「プチプチイきり不良」になっちゃって。友達と先生が気にかけてくれてなかったら卒業してなかったぐらいでした。大学は1年生でコロナが蔓延しだして、3年生ぐらいまでほとんど登校もできなくて。サークル活動もやってなかったし、もっと謳歌したかったなとは今でも思います。

 

フジタカコさんの描かれる生徒・学生の様子や情景はどこから?

高校時代ですね。私は「音楽やりたいんだよね」と言って夢を見つけて走り始めてたので、それを聞いた友達の反応だったりとか。「カコちゃん夢あるのに私夢無いんだよね」みたいな友達の悩みを聞いて「群青」って曲を書いたり。あとは、みんなで泣きながら将来のことをしゃべる機会があったんですけど、みんな将来が不安だっていう話をしていて。そういう友達を見て、「エイプリル」や「いつか」って曲を書いてました。そういう友達の表情や言葉を拾って作っていました。

 

 

どんな瞬間に音楽が好きだと感じられますか?
フジタカコのライブって泣いてくれる子が本当に多くって。拳が挙がるより涙が出る子たちが多いんです。一番近い感情だと「涙が出る」もそうだし「歓声が聞こえる」みたいに、曲をみんなが自分なりに落とし込んで楽しんでくれて、届いているんだと分かった瞬間はやっててよかったって思いますね。

 

今後の展望を教えてください。

もっと広い所で歌えるようになりたいです。それと、女性シンガーソングライターっていう枠だけじゃなく、広く先入観を持たずに聴いてもらえるぐらい知ってもらえたら嬉しいなと思います。歌詞やワンフレーズだけが切り取られたりするのが多いから、それを上手く拾ってもらって、曲としていろんな人に多く聴いてもらいたいなって思います。

 

最後にガクシンの読者である大学生へメッセージをお願いします。

大学生ってあっという間に4年間が終わると思うんです。授業を受けて、バイトして友達とご飯食べに行ってみたいな生活を1週間、一ヶ月、一年送っていたら、いつの間にか就活の時期が来て、卒業しなきゃいけなくなって。「大学生活何してきたんだろう?」と簡単になりうる期間だから、ちょっと無理してでも何かに挑戦してみるべきだと思う。なるべく多くの人や知らない環境に触れておくべきだったと思うからそれは伝えたいですね。

 

有難うございました!


【フジタカコプロフィール】

シンガーソングライター。 力強い歌声と同世代にも支持される等身大の歌詞が特徴。2023年4月から7ヶ月連続リリースを実施。 第7弾楽曲『koi』がSpotify公式プレイリスト”RADAR: Early Noise”・AmazonMusic公式プレイリスト”BREAKTHROUGH JAPAN”のプレイリストカバーに選出され、注目を集める。


EP「ねてもさめても」

1 音楽なんか聴かなくていいように

2 またどこかで

3 I’m fine

4 同じあだ名で呼んで

5 ぜんぶわるいゆめだった!

 

配信サイトはこちら↓

https://nex-tone.link/A00168120

 

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