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ミュージックインタビュー

Easycome / YMB 合同インタビュー [完全版]

Easycome / YMB

 

今回のガクシンミュージックインタビューは、ガクシン初となる対談式取材を掲載!!

爽やかな男女ツイン・ヴォーカルで極上のポップスを奏でる4人組バンドYMB。そして昨年の夏以来1年ぶりの登場となるEasycomeの皆さんにお話をお伺いしました。

それぞれの初ワンマン・ライブではお互いをゲスト・アクトとして迎え入れ、今年の夏には2組にとって大きな意味を持つワンマン・ライブを開催。さらに3月と7月には大きなターニング・ポイントとなる作品、YMB『ラララ』と、Easycome『レイドバック』をリリース。

公私ともに交流が深く、バンドとしても2組の大きな節目が交差した今年の夏。ガクシンはこんな時期こそ、あったかい記事を読者の皆様にお届けしたい! 2組によるほんわかした空気をお届け出来たら幸いです。きっとYMBとEasycomeの音楽はもちろん、メンバーのことも好きになるはず! この記事は紙面では掲載しきれなかったインタビューの完全版です。大ボリュームでお楽しみください!

 

 

**** johnnyさんから、Easycomeに加入するって聞いた時、「それはやりぃ」って(笑)。

 

公私ともに交流の厚い2組ですが、知り合う前はお互いのバンドにどんな印象を持たれていましたか?

 

ちーかま : 数年前に東京の〈モナレコ〉(mona records : 下北沢にあるCDショップ、カフェ、ライブ・スペースが併設されたお店。)でライブした時の話なんですけど、転換中のBGMでめちゃくちゃいい曲が流れて来たなと思って。サウンド・チェック中なのに曲名が気になってDJさんに聞きに行ったんですよ(笑)。そしたら、「大阪のバンドYMBの“揺れる電車”です」って。このYMBとの出会いは凄くよく覚えています。

 

いとっち : 嬉しいなぁ。

 

ちーかま : 2、3年前の1月にYMBのライブを初めて観たんですけど、その時にmiyamotoさんがMCで「会社に行きたくない時の気持ちを歌った曲です」って歌い始めたのが“揺れる電車”(1st ep.『遊覧船』収録)で。えっ、そういう曲だったん!?って(笑)。私の中では明るい気分になれる曲だったから、そのギャップが自分の中で凄い気持ち良くて。そういう意味でも思い入れのある曲だし、グッと来た音楽との出会いですね。

 

“揺れる電車” MV

 

YMBのみなさんはEasycomeにどんな印象を持っていましたか?

 

いとっち : 同じステージに立っているというよりは、ずっと先を走っているような感覚ですね。

 

miyamoto : そうそう。Easycomeの方が先にホリデー(HOLIDAY! RECORDS : インディー・ロックを中心に、大手の流通では紹介されない全国各地の良質な音楽を紹介・販売する植野秀章氏が運営するCDショップ)で取り扱われていたり、タワレコの棚で見かけるバンドみたいなね。

 

いとっち : johnnyさんからEasycomeに入るって聞いた時、「ええー、あのバンド入るん!? めっちゃいいやん!それはやりぃ!」って言いましたもん(笑)。

 

コダマ : johnnyさん、「いとっちさんにも相談した」って言ってた(笑)。

 

miyamoto : ライブを観に行った時もお客さんがパンパンで、こんなに人を呼べるバンドなんやってすごく差を感じたり、CD出したと思ったら〈タワレコメン〉(全国のタワーレコード店員が選ぶ、これからの活躍が期待されるアーティスト)に選ばれてたり。バンドとしてどうステップ・アップすればいいのか、活動の指針になってくれる存在ですね。

 

****落合はメロディーを作り終えたら、ただのギタリストなんで(笑)。

 

Easycome『レイドバック』は、聴き手に向けたメッセージの追求、対してYMBの『ラララ』は逆にパーソナルな歌詞世界の追求によって、結果的に外へ開けた表現を獲得した作品だと感じました。真逆のアプローチをされながらも、両作品ともに同じ方向を向いていることが印象的でした。外へ開けた楽曲という点において制作の段階で意識されたことはありましたか?

 

miyamoto : 前作『CITY』を作った時は、ほんま暗かったですからね(笑)。「仕事行きたくない」とか、「子供の頃に戻りたい」っていう気持ちしかなかったんですけど、やっぱり生活環境の変化が大きな影響を与えたと思います。いとっちとの結婚生活を送る中で言いたいことが変わってきたのかなって。

 

ヤマグチ : 今作は僕と今井がYMB加入後初参加の作品になったので、とにかく無我夢中でした。でも、miyamotoさんからは「こう叩いて欲しいとか、こんな風に弾いて」っていうリクエストは無くて、演奏はかなり自由にやらせてもらいましたね。

 

miyamoto : 多分、僕が細かく指示を出していたら平坦なものというか、独りよがりな作品になっていたんじゃないかな。新しく加入した2人に頼ったことが、開けたサウンドの要因だと思います。

 


『ラララ』収録 “若いふたり”

 

Easycomeのみなさんは『ラララ』を聴いてどの様な感想を持たれましたか?

 

johnny : 聴けば聴くほど拘ったフレーズと細かいアレンジに驚かされました。僕は特に最後の“ラララ”が好きなんですけど、あの入り方から最後の盛り上がりであんなドラムを叩けるのがすごい羨ましいです。自分じゃ、そこまでやれないし、そういう表現ができるバンドとしての団結力とか広がっていく力を感じましたね。

 


『ラララ』収録 “ラララ” MV

 

落合 : 前作の『CITY』をよく聴いていたから、2人が加入したことでのサウンドの変化には驚いたなぁ。あとは、miyamotoさんの曲作りのテクニックですね。俺の知らない作曲の引き出しの多さにいつも「すげー」ってなってます(笑)。それから、YMBの曲って全部計算し尽くされたアレンジで、細かいところまでmiyamotoさんの狙いが仕込まれてるのかなって思っていたけど、今の話を聴いて「あ、任せていらっしゃるんだ」と。この4人での作品をこれからもいっぱい聴きたいなって思います。

 


前作『CITY』収録 “city” MV

 

Easycomeの『レイドバック』ではこれまでにない、明確な歌詞のメッセージ性を感じたのですが、心境の変化はありましたか?

 

落合 : 歌詞は、自称わかりやすく書いてるつもりなので….(笑)。基本的には考えていることも変わらないと思うんですけど、ちょっと書き方変えてみようか…くらいですね。

 

YMBのみなさんは『レイドバック』を聴かれてみていかがでしたたか?

 

miyamoto : “pass you by”は僕の大好きな1stEP『風の便りをおしえて』の雰囲気を、今の洗練されたバンドのスタイルで作られた感じがして、すごく好きです。

 


“風の便りをおしえて” MV

 

今井 : 全編ギッチリ詰まっているんじゃなくて、要所要所に挟まれたコーラスとか、スライド・ギターのフレーズが効果的ですごいいいなって思いました。ダビングの多いYMBとは対照的に感じましたね。

 

落合 : 音の重ね具合で言うと、考える時間の制限もあったからか、よりシンプルになったのかも。

 

今井 : 基本的な曲の土台は落合くんが作って、他の楽器のフレージングはそれぞれに任せているって感じ?

 

落合 : ギター以外は全部任せてますね。

 

コダマ : 落合はメロディーを作り終えたら、ただのギタリストなんで(笑)。

 

miyamoto : 一度、“strange”(2ndEP『お天気でした』収録。)のデモを聴かせてもらったことがあったんですけど、普通に落合くんが弾き語ってたもんね(笑)。このデモから、あの完成版になるんやって驚きました。

 


“strange” MV

 

どちらも1人のソングライターが作曲されていますよね。miyamotoさんと落合さんは作曲者同士で音楽談義をされたりするんですか?

 

落合 : miyamotoさんのお家に泊まりにいった時に一度、話しましたね。miyamotoさんが僕らの“夢中にならないで”を弾きながら「このコードが…」とか言って、全然知らんコード弾いてて (笑)。すごいお洒落にアレンジしてくれました。

 

miyamoto : お互いがクセで使うコード進行の違いとかは感じていますね。それと、歌詞については考えていることが真逆なんやろなって。僕は歌詞の中で全部を説明したいし、気持ちよりもその外側を書きたいんですけど、落合くんの歌詞はそうじゃない。多少繋がりがわからなくなっても、どんどん自分の気持ちを書いていくタイプなんじゃないかな。

 

落合 : 確かにそうかも。

 

miyamoto : でも、ガッツリと音楽談義なんてしたことなかったよね。今言ったことも、お互い感じ合ってるだけでね(笑)。

 

****周りも見えないほど、やれることは全部やりたかった。

 

7/12(日) Easycome〈梅田Shangri-La公演、8/14(金) 〈ANIMA〉でのYMB初ワンマンは、音楽業界全体の空気としてもライブ開催に振り切れない難しい時期の開催でした。そんな中でも開催決定へ向けて皆さんの背中を押したものとは何だったのでしょうか。

 

ちーかま : PAさんに「今、この規模でライブやるのはEasycomeが全国で初だよ」って言われて、やっと自覚したというか。それくらい周りのことは考えずに、ライブが開催できる基準点と、これを逃したらいつライブできるんだろうっていう気持ちしか見えていなかったです。ドラマチックな動機があったわけでもなく、新作も出すし、ライブがしたいっていう自然な流れでした。

 


『レイドバック』収録 “スピーチ” MV

 

コダマ : CDの発売も1ヶ月遅れて、MVも思ったタイミングで出せなかったりとか、何も思う様に活動できていなかったので、やっていいならやりたいっていう気持ちが強かったですね。

 

そんなに気負わず、新譜もリリースするし活動したいという純粋な気持ちが強かったんですね。

 

ちーかま : そうですね。気負えよって思うけど(笑)。でも、あの時はいっぱいいっぱいで「ライブしたい」っていうシンプルな気持ちが大きかったんじゃないかな。

 

YMBのみなさんは初ワンマン開催に向けてどの様な心境でしたか?

 

いとっち : 今年の2月には「8月14日になんかイベントしない?」って既に誘われていたんですよ。

 

miyamoto : でも、その後コロナの影響で『ラララ』のレコ発ツアーから何まで全部中止になってしまって。最終的にワンマン開催への背中を押してくれたのは、〈Live House Pangea〉ブッキング担当の中井さんですね。

 

今井 : ツアーの全公演中止を受けて、僕たちもやれるものは全部やりたいっていう気持ちだったので、「ワンマンやらない?」と提案された時にはふたつ返事で「やります!!」って。

 

miyamoto : 6、7月には〈Pangea〉が企画した生配信ライブに出演していたので、会場に対する信頼感もあったし、普段からお世話になっている中井さんが勧めてくれるならという安心感で、すんなりと動き出すことができましたね。

 


先日のYMB初ワンマン公演のダイジェスト映像

 

****歌がなくても楽しく生きていける。だからこそ、自分の100%を歌に注ぐことが出来る。

 

〈梅田Shangri-La〉公演で、ちーかまさんがMC中に仰られていた「自分は音楽をしなければ生きていけない人間ではない」という言葉がとても印象に残っています。音楽のない人生は考えられないではなく、自分は音楽を選んで生活しているんだという意識はミュージシャンだけでなくコロナ禍の今、全員に刺さるテーマだと感じました。

 

ちーかま : 誰かに誘われて始めた音楽なのに、活動をしていく中で段々と「私から歌を取ったら何も残らんな」って思うようになっていたんです。「歌が無くなったら食って寝るだけの人間やな」って。でも、自粛期間中に気付いたんですよ。音楽活動が一切存在しない生活を、何の不自由もなく楽しめている私がいることに。これまでは自分の存在を歌にすがっていたけれど、歌がなくても私は私らしく楽しく生きていける確信を持つことが出来た。だからこそ、これからは自分の100%を歌に注ぐことが出来るなって、改めて思えたんですよね。

 


『レイドバック』収録 “描いた果実”

 

7月半ばのあのタイミングで、しかも有観客のライブハウスでこの言葉を聞けてすごいよかったなと思っていました。

 

ちーかま : 正直、言わんでもよかったなと思っていたんですよ。正直な部分を出さなくても、ドラマチックな強い自分だけを見せていられたのにって。あの言葉を否定的に捉える方もいたと思うけれど、前向きな意味で受け取ってくれる方がいたのであれば、私自身が救われたなって思います。

 

YMBのみなさんは、この時代に音楽を選んで活動していくことに対して、どの様に考えていますか?

 

miyamoto : 僕は、バンドやライブがなくても、曲を作っては「めっちゃいいのできた!」って自分の中で完結できる人なんです。だから、自粛期間中はバンド活動をしていなかった昔の気持ちを思い出しましたね。どんな状況になっても自分は曲を作り続けるんだろうなと思いました。あとは3人次第です(笑)。みんなが音楽じゃない生活を選ぶんやったら仕方ないし、僕は僕で作り続けるからって。そういう意味ではEasycomeとは真逆なスタンスかもしれないです。

 


自粛期間中に宅録で制作された楽曲 “フィルム”

 

2020年の夏を越えて、これからEasycomeとYMBが作りたい音楽とは?

 

miyamoto : 僕のライフステージに沿った曲を演奏するっていう、これまでのYMBのスタイルは続いていくと思います。でも、ちょっとずつ新しいことにも挑戦していて、イマちゃんが作ったトラックに僕のメロディーをのせた新曲の制作に取り組んでいます。バンドとしてやっと4人の足並みが揃ってきたので、このままYMBの音楽を広めていきたいと思います。

 


最新SG「A Summer Days」トレイラー

 

コダマ : 落合さんはさっき、自分の中の気持ちは何も変わってないなんて言ってましたけど、僕ら3人からしたら、曲を作る彼のテンションが明らかに違って見えるんですよ。作品の雰囲気自体は、いつもと変わらんような気がするかもしれないけど、曲が生まれる段階のテンションが明らかに変わってきているなって。今までにないくらい曲のストックも増えて、次はどの曲をやろうかってすごい楽しみにしています。

 

ちーかま : 新曲のデモって落合の弾き語りで送られてくるので、正直、一聴しただけでは曲の雰囲気がわからない時があるんですよ(笑)。でも、落合が今作っている曲は全部めちゃくちゃいい。単純に落合ってすごいなって思うし、私も楽曲のよさを120%引き出せる歌を歌いたいなって思っています。

 


有難うございました!


Easycome

2015年8月大学のサークル仲間と組んだバンドからメンバーチェンジ、改名を経てEasycomeを結成。2018年12月現体制となり、2019年7月ついに1stアルバム「Easycome」をリリース。タワレコメンにも選出され、2019年初の全国ツアーを開催。初のワンマンライブは大阪(2019年12月)東京(2020年2月)ともに完売。2020年7月最新E.P.「レイドバック」をリリース。

 


E.P.「レイドバック」
2020.7.14 Release

https://easycome-band.jimdofree.com/


YMB

2015年より大阪を中心に活動している。新しくもどこか懐かしいポップミュージックを日本語で歌う4人組。
引きこもって宅録をしていたyoshinao miyamoto(Gt.vo)をいとっち(Ba.vo)が外に連れ出して活動開始。様々なサポートメンバーを迎えて活動。
2019年1月に1st mini album「CITY」をリリース
リリースツアー中の2019年2月よりヤマグチヒロキ(Dr.)と今井涼平(Gt.)が加入し現体制となる。
2020年3月に2nd mini album「ラララ」をリリースし、8月にはゲストボーカルにムノーノ=モーゼスのワカツキユウスケ、Easycomeのちーかま、VJやゲストバイオリンを加えた初のワンマンライブを行う。

 


2nd mini album ラララ
2020.3.25wed Release

https://ymb-band.jimdosite.com/

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