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ミュージックインタビュー

『I Don’t Like Mondays .』インタビュー

貫く男気、煌めくセンス。

 

I Don’t Like Mondays.』の夏を先取る一枚「SUMMER 

 

 

憂鬱な月曜を少しでも明るくするべく、バンドの枠に囚われない音楽を奏でる『I don’t Like Mondays .』。

自らのカッコいい“をトコトン追求し、ファッション誌や世界的カメラマンとのコラボレーション、ブランド設立を果たす姿は自分たちを貫いていて、キラキラと眩しいほど素敵。

そんなアイドラが8か月ぶりにE.P. SUMMER』が67()リリース!新曲に加えてメンバーが選ぶ夏曲まで全7曲の豪華版!

一見近寄りがたそうなモデル顔負けのルックスと裏腹に、お茶目で優しいメンバーの皆さん。リリースに先駆けて、E.P.のお話はもちろん今ハマっているもの、学生時代のお話まで聞いてきました!

 

 

今回のE.P.のタイトルは「SUMMER」。シンプルですね。

悠:夏に似合う曲を集めたので、シンプルに。

 

シンプルというと、既に公開されている「PRINCE」のミュージックビデオはかなりシンプルで大人な感じですね。ラブソングだけどメンバーだけで。

悠:確かに今までは女性が出てきたり、派手でパーティー感のあるものが多かったですね。今まではバンドの枠にとらわれない、普通のバンドがやらないことをやってきました。今回トライしたかったのは、バンドであるということを見せること。それをシンプルに見せるために演奏シーンが多いのも特徴です。今回監督を務めてもらった阿部慎利は高校時代からの親友。メンバーとの前から仲良くしていて素の僕らを知っているので、変な演出なくバンドとしての表情を引き出してもらうのに一番いいなと思って、彼を選びました。

 

素敵な繋がりですね。この曲はかなりストレートに女性に向けて愛を伝えていますが、皆さんはこんな風に直接、女性に愛の言葉を伝えられるタイプですか?

 

兆志

兆志:割と言えるほうですね。サプライズよりも、ストレートなほうが好きなのでいつも言ってます。

秋気:このバンドは比較的みんなそう言うタイプかも?僕も割と言うタイプ。今まで付き合った彼女からは「表現の仕方が外人みたい」って言われてました(笑)。若い時から外人の方と仕事していたのもこうなった理由かもしれないですね。

悠:苦手なほうかも。その辺は普通な男の子と同じで、ストレートに言うのは恥ずかしい時はあるけど、言ったほうがいいと思うから結構頑張って言ってる。さらっと言えるタイプじゃないですね、意外と。

謙二:比較的言うほうではあると思う。「好きだよ、愛してるよ」って日常茶飯事にいうわけじゃないけれど、特別な時には言えるような心構えで生きています(笑)。

 

言葉で伝えるって大事ですよね。この「PRIINCE」に対して「Shape of love」は全部英詞で洋楽のようで、軽快で踊りたくなる感じ。

悠:今回の新曲の中で一番最初にデモができた曲ですね。グローバルスタンダードを意識して、今の洋楽シーンになく、あったらいいなを詰め込んだ、踊りやすい曲です。

秋気:バンドとしての軸は残しつつピアノが入っていたり、僕らの天邪鬼な部分がサウンドに出ている曲ですね。シンプルだけども踊れて疾走感のある曲。前作のアルバムの「Freaky boy」に近いかな。

悠:実はこの曲、半年前からあったんですよ。元々はもっと、「Yeah!」って感じのEDMサウンドに近いゴリゴリな曲でした。でも、アルバムやツアーを経て今届けたい曲が変わって。メロディを残しつつ全部壊して、今の僕らのサウンドに全部作り変えるために大工事。今までで一番変えた曲かも。

兆志:そういう意味では一番不安だった曲。完成してみて、「あ、変えてよかったな」って思った(笑)。

 

そうなんですね。曲を作り変えたとおっしゃいましたが、皆さんは変わった曲の作り方をされていますよね。全員でみっちり話し合ってから曲を作っていくと。それはどうやって確立されていったのですか?

悠:色々な方法を全部試してみたんです。例えば、スタジオに入ってセッションしながらとか。1人1人がサビまで作ってバンドで広げていくとか。でも僕らは幼い頃から一緒にいて、同じ音楽を聴いて育ってきたわけではない。大人になってから自分の好きなものを持った状態で集まったので、趣味趣向が違うんですよ。だから4人が共通して好きなものを見つけるには4人が作りたいものを先に決めたほうがいいと、4人で話し合いながら作るというスタイルになりました。1人が作ってきて、みんなが納得いかないままボツにするよりも効率が良い、「急がば回れ」ですね。

 

話し合いでどうやって曲を作っていかれるんですか?

悠:一個一個積み上げていくイメージですね。僕らの作りたい曲のビートは?ギターは?ベースは?という風に積み上げていきます。

 

それがジャンルレスな曲が生み出される所以なんですね。曲やアルバムによっていろんな音楽がMIXされていて、どの盤も聴きごたえがありますよね。その中でバンド名にちなんで、皆さんが自分たちの曲の中で「憂鬱な月曜日に聴く元気が出る曲」を教えてください!

悠:「LOVE YOURSELF」。歌詞的にもサウンド的にも、やる気が出ない時、ちょっと元気が出ない時に、いい感じにちょっとあがる。

謙二:「TOKYO BROTHERS」は一番聴いてる。イヤフォンで聴いて歩いていると、ちょっと強くなった気分になるんだよね(笑)。すげえ、町練り歩いてるって感じがしてちょっとテンションあがる(笑)。

兆志:「MEMORIES」は僕らのターニングポイントになった一曲だから、未だにこれを聴いて走ったりしますね。

秋気:ぱって浮かんだのは「Shape of love」や「Freaky boy」かな。英詞のほうが距離を置いてくれる感じがして憂鬱な時にはいいなって思う。

悠:今回収録の新曲「On my way」も、「どうしよう…」って思った時に作った曲。自分を奮闘させられるような歌詞を書いたので、今後はこれがやる気がでる曲NO.1になるかも。

 

全員違う曲になりましたね!皆さんは大人になってからこのバンドで出会ったということですが、それぞれ音楽を始めたきっかけと、今の楽器が自分と合ってるなと感じるところを教えていただけますか? 

 

謙二

謙二:楽器を始めたきっかけは、中学1年生の時に学園祭でバンドをやっている先輩の姿がかっこよくて、しかも女の子にキャーキャー言われてるところを見た事ですね。ギリギリ、バンドブームだったんですよ。やったらモテるかなっていうのが最初でした。ベースを担当したのはこのバンドからだけど、ベースを弾いている自分が一番しっくりきてます。自分の性格にリンクしているからかな。一番前に出てどうしたいっていう性格でもないんで。表に出つつも裏方っぽいところが自分に合っていると思う。

悠:その楽器をやってたからそういう性格になっていったのか?っていう「卵が先が鶏が先か」という議論はあるけど、謙二の場合は先にギターをやってたもんね。

謙二:うん。俺は一緒にバンドやってて、メンバーがそれぞれその楽器っぽいなっていうのを感じるし、性格が出るなって思う。

秋気:僕がドラムを始めたのは5つ離れた兄の影響です。当時はヤンキーだった兄に対して、僕は怖くて話しかけられなくて、部屋にも入れなかったんです。そんな兄が文化祭のためにドラムを家で練習しているのを、一か月ぐらい羨ましそうに遠くから見てて。そしたら「やってみるか?」って声かけてくれたんです。それが嬉しくて!ちょっと出来たら「お前すごいじゃん」って褒められて。褒められたのが嬉しくて、そこから始めたのがきっかけです。また、僕は完全に裏方に徹したい性格。演奏に集中したいんです。前に出てお客さんがどう見られるかより、自分の演奏を第一に考えたいので、ドラムは合っているかな。

兆志:僕は初めピアノをやっていたんですけど、同級生の女の子がすごくうまくて、ああこれはだめだなと。そんな時に、父の友達がギターを持ってきてくれたんです。周りにギターをやってる人たちがいなかったので、早いうちからやっておけばいいかなと始めました。中高生の時は毎日8時間ぐらいやってましたね。だからギターを持ってたほうが人とうまく話せる。ライブでも一人でいる時も、ギターを持っている自分のほうが好きですね。

悠:初めて人前で歌ったのは高校一年生の時です。先輩に「バンドやるからお前歌え」と言われて学園祭で歌いました。もともとボーカリストが目立つバンドが好きだったのもありました。でもそこから音楽でご飯を食べていこうとは思っていなかったので、卒業してから音楽は続けませんでした。ある時、周りがバンドを組むことになって、友達が音楽を好きだった僕に「マネージャーをやってくれ」と言い、引き受けました。でも当時のボーカルが辞めてしまい、無理やり「お前歌えよ」って誘われて。結構シャイなので、人前で歌うのは嫌で初めは抵抗していたんですが、無理やりやらされて(笑)。でもどうせやるならちゃんとやろうと思いました。 今でも自分が「ボーカリストに合ってるぜ!」って思ったことはない(笑)。だけど考えたりすることは好きな性格なので、それを言葉にする作詞やそれをじぶんの声で届けることができることは、性格と合っていると思います。

 

学生時代から皆さん始められたんですね。どんな高校時代を過ごしていましたか?

秋気:僕は鳥取なんですけど、同じ年の同レベルで楽器をやっている人がいなくて。スタジオで紙を貼ってバンド仲間を募集して、50歳くらいのおじさんと一緒にライブやったりしてました(笑)。

悠:高校時代はめちゃめちゃ生意気でした。ほんとに、先輩たちは全員僕のことが大嫌いだったと思う(笑)。2個上に兄貴がいて、兄貴が怖い先輩と仲良かったからできてたんだと思う(笑)。

 

高校時代はモテてましたか?

悠:モテなかったですね。髪色とかも凄かったし。頭おかしいと思われてたかも(笑)。

 

先ほど謙二さんもおっしゃってましたが、バンドってモテるイメージで…。

謙二:ぜんっぜん…モテなかったです(苦笑)。やってて気づいた、「売れなきゃモテない」(笑)。

悠:あ、高校時代はモテなかったけど、人の恋愛相談をかなり受けてましたね。それは今も活きてます、誰かを癒す仕事として(笑)。当時のあだ名は「たまちゃん」。魂を癒すから(笑)。

 

可愛いあだ名ですね(笑)。皆さんはどんなあだ名でしたか?

謙二:俺、「しいたけマン」(笑)。中学の時に友達の家で鍋を食べたんですけど、生意気な友人が「シイタケ入ってるから食わねえ!」って言い出して。失礼な奴だな!って思って食べてたら、そいつが「お前しいたけ食べてるとか超キモイ!」って。そこから半年間「しいたけマン」になりました(笑)。あだ名はね、超つけられる(笑)。ラグビー部で坊主にしたときは「マメ」(笑)。何のひねりもないよね、ガキだから(笑)。

兆志:学生時代じゃないけど最近「チョーさん」とか言われるの、しっくり来てない(笑)。ギター弾いてる俺的に、これは受け付けてない(笑)。上京してきて3年間くらいは「ランディ」。「ランディ―ローズ」っていうギタリストと誕生日が一緒だったので。

秋気:あんまり付けられないけど、小学校の時は「秋季大運動会」(笑)。運動会で校長先生がこれを叫ぶんですけど、そこから一か月くらいはこのあだ名でした(笑)。

 

話は変わりますが、お洒落な皆さんがハマっている「オシャレなもの」は?

 

悠

悠:CRISP SALAD WORKS。いっつもスタジオで食べてる。あれ美味しい!お腹いっぱいになるし。

兆志:最近ヨーグルトが好き。ヨーグルトにグラノーラをいっぱい入れて食べる。朝晩それです(笑)。

謙二:すげえ女子感(笑)。サラダにヨーグルト(笑)。

 

女子力高いですね…!一番大食いはどなたですか?

謙二:兆志!

兆志:本当は唐揚げとか大好きなんですけど、年齢も年齢なので気にしないとだめかなって。

秋気:気にしてヨーグルト(笑)。女子か(笑)。

兆志:いや、違うんだよ、がっついても大丈夫だから(笑)。質より量(笑)。

謙二:ヨーグルトは美味しいから質もあるけどね(笑)。

 

学生時代にこれをやっといたほうがいいよ!と思うことはありますか?

謙二:いっぱい恋愛したほうがいいと思う!いっぱい遊んで、社会人になった時に間違えないように(笑)!

悠:学生時代って周りの大人が先生か両親しかいないから、その人たちにめっちゃ影響受けると思う。でも実際その人たちの環境も狭いから、その人たちが言うことは全てではなく一部なんだって認識するのは大事だと思う。そしていっぱい外に出て行っていろんな大人と接したほうがいいかも。両親の考えって影響されやすいし、世間はみんなそうって思っちゃうことがあるからね。

秋気:若さの驕りを持たないこと。今のネットがある時代だからこそ、同世代や自分より若い人たちがすごいことをしているのを見て、いい刺激を受けてほしいな。

悠:時間があるからこそ、興味をあるものを見つけられるようにいろんなことを試してみたほうがいいと思う。それを発見できるかできないかが、将来好きなことややりたいことを見つける鍵になることだと思うし。ちょっとでも興味があるものはやってみたらいいと思う。

 

普段ライブで意識していること、必ずすることはありますか?

悠:レッドブルを絶対に飲む!

兆志:5分前くらいにお湯を飲むようにしてる。ドキドキしてるんで、落ち着かせるために。

謙二:俺、ジャンプしてるわ。すごいジャンプしてる。落ち着かせるために。役にたってないけど(笑)。

悠:最近知ったんですけど、緊張する時に「俺は大丈夫」とか「緊張するんじゃない」と思いこんだりするよりも、抱えている不安な気持ちを紙に書きだすと一番気持ちが楽になるらしいです。

秋気:まあ気張らないようにするのが一番いいもんね。

謙二:最近みんな「冷静に、冷静にいこ!」って言い合うよね(笑)。

悠:僕らは心地いい音楽を届けたいし、僕らがガチガチになっていたら伝わっちゃうので、そうならないように心がけてる。自分たちが楽しめないとお客さんも楽しめないと思うので。

 

海外でもライブをされていますが、日本でのライブと違うなと感じることはありますか?

悠:アジアであっても、海外の人の方がノリはいい。日本のお客さんはライブにおいては曲の良さよりも「自分たちが知っているか知らないか」のほうが重要みたい。知らない曲は、音楽が良くても受け入れるのに時間がかかるんだなっていうのは感じます。一方で海外ではその場が楽しければいいって感じなのでぶっちゃけ、やりやすい。特にアウェイではね。

謙二:ジャカルタはわかりやすかったよね。やる前ブーイングだったけど、終わった後サイン求められたし。

 

ブーイング?

悠:アイドルグループの後だったんですよ。最前列は男性ファンばかりだったから、僕ら男のバンドが次に出てきて「なんだよ!」って感じだったんですけど、終わった後は「サインくれ!」って(笑)。そんな変わる?って(笑)。

 

それは嬉しいですね…!今後やってみたいライブはありますか?

謙二:ライブペインティングしたい(笑)。面白そう!

兆志:野外ライブをドローンで撮ってみたい!

悠:俺は飛びたい!自分で乗って(笑)!

 

ぜひ挑戦してほしいです(笑)!関西で印象に残っているライブはありますか?

悠:この間の「JOINT GIG TOUR」の大阪公演は今までやったライブの中で一番盛り上がったんじゃないかってくらい凄かった、圧がね!

謙二:パッションがぶつかり合って、バアンっ!バアンっ!って感じ(笑)。ヒートアップしすぎた(笑)。

 

すごかったんですね!京都では何か思い出はありますか?

 

秋気

秋気:昔付き合ってた彼女がいたので当時は月一回は行ってましたね。貴船神社の辺りが一番好きで。ああいう場所でもライブをやってみたいな。

兆志:亀岡の辺りからのいかだ下りが好き。

悠:伏見稲荷に4人で行ったことあるよね。あそこにバンド名義で鳥居を立てようっていってた(笑)。

 

ぜひ鳥居に名前を!さて、既に2017年が始まり3か月ですが、これから挑戦したいことはありますか?

謙二:夏までにいい体になりたい、バンドみんなで(笑)。

秋気:バンドとしては、やったことのない場所でライブしたい。

悠:アウェイのところで盛り上がる時が一番、やってやったぜ!って思うよね。今年は夏フェスでもアウェイをやりたい。

兆志:俺はね、盆栽を育ててみたい。でも、いいなと思ったのとなかなか巡り合えないんだよね。

悠:あれ、育てるのかなり難しいみたいね(笑)。

謙二:休みがあれば、旅行行きたい!夏の北海道でパラグライダーやりたいな。高所恐怖症だけど(笑)。中学の時に凄い楽しかった思い出があって。それを30歳になったしもう一回やってみたい。

悠:高所恐怖症を克服?

謙二:それいいね!今年は高所恐怖症を克服することが目標(笑)。

悠:僕は28歳になったので朝早く起きて優雅に過ごす。頑張ります(笑)。その時間は読書して過ごしたい!

 

皆さんにとって素敵な1年になりますように!最後に読者の皆さんに一言お願いします!

兆志:ライブにきて欲しい!あと、やりたいことを見つけてそれを全力でやってほしいですね。

秋気:僕らの曲は、あまり聞いたことのないような、日本の中では面白いことをやっていると思うんで、それを入り口にいろんな音楽に触れていってほしいです!

謙二:大人の人と付き合うのも大事だけど、学生時代の友達って一生の友達になるし、自分にプラスになるだけじゃなく、何でも許しあえる唯一無二の親友みたいな存在を、いろんな人と関わりながら見つけていってほしいなと思います!

悠:今回の新曲3曲はすべてテイストの違うものだし、僕らを表しているので、いいなと思ったらそこから前のアルバムに戻ってもらって、自分のお気に入りの曲を見つけてほしい。そういう楽しさを含めて、楽しんでもらえたらなと。学生の夏という楽しい時期に、ピッタリの1枚になれればと思います!

 

ありがとうございました!

 

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